子どもの地震ごっこについて
能登半島地震に被災されました方には
あらためてお見舞い申し上げます。
さて、先日テレビでこのような放送が流れました。
↓
「子供は津波ごっこ、地震ごっこをするかもしれません。子供は口で表現できないので遊びで心の整理をします。不謹慎かと思われるかもしれませんが見守ってあげてください」
子どもたちが震災の後に「地震ごっこ」を行うことには、
心理学的な要因が影響している可能性があり、
これらを心理学的視点からまとめてみました。
以下は、その視点からの解説です。
1.安全を確認したいから
震災などの災害は、子どもたちにとって未知の恐怖や不安を引き起こす可能性があります。地震ごっこは、彼らが自分の安全を確認し、理解しようとする一種の手段と言えます。
これによって、彼らは恐怖を理解し、コントロールしようとする心理的な欲求を満たそうとしているかもしれません。
2.トラウマの処理
子どもたちは災害を経験した場合、そのトラウマを処理する必要があります。地震ごっこは、彼らが経験した出来事に対する理解を深め、それを模倣することで感情を整理しようとする反応かもしれません。
これにより、子どもたちは経験を適切に処理し、自分の感情に向き合っていると言えます。
3.コントロール感の回復
災害が起きると、子どもたちは状況をコントロールすることが難しくなります。地震ごっこは、彼らが日常の状況を模倣し、コントロール感を取り戻そうとする試みかもしれません。これにより、彼らは自分の行動や環境に一定の支配力を感じることができます。
4.共感と連帯感
地震ごっこは、仲間たちと一緒に行われることが一般的です。これは子どもたちが共感や連帯感を築こうとしている表れかもしれません。共通の経験を通じて、彼らはお互いを理解し、支え合おうとすることで、精神的な安定感を得ようとしている可能性があります。
このことから、子供たちが地震ごっこをしていたら無理にやめようとせず、防衛のために行なっているということを理解して受け入れることが重要です。
子どもたちの心の整理を尊重し共感のもとにサポートしていくことで、子どもたちが健やかに成長し、災害に対して強く立ち向かっていけるようになります。
子どもたちの成長や変化を温かく見守りながら、子どもの心の中にある不安や思いに優しく耳を傾けてあげましょう。
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