見出し画像

デザイン制作のプロセスとテクニック【第一回 デザインブリーフの作成方法】

本noteでは、これまで広告制作の基本を連載してきましたが、今回からは各テーマをさらに深く掘り下げていきます。まずは「デザイン制作のプロセスとテクニック」というテーマで、5回に分けて詳細に解説。デザインの基礎から高度なテクニックへと、段階的に学んでいきましょう。
デザイン制作の中心に位置するのが「デザインブリーフ」です。デザインプロジェクトがよりスムーズに進行し、理想的な結果を出すための第一歩を踏み出しましょう。


1.デザインブリーフとは

デザイン制作のプロセスは、最初のステップである"デザインブリーフの作成"から始まります。デザインブリーフとは、デザインの目的、目標、要件を明確にするための文書であり、全体のデザインプロジェクトをガイドする役割を果たします。これは、デザイナーとクライアントが共通の理解を持つための土台となります。

2.デザインブリーフの構成要素

デザインブリーフの作成にあたり、まず理解するべきはその構成要素です。そこで重要となる項目としては、「プロジェクトの背景」「ターゲットオーディエンス」「目標」「デザインの要件」「期限」「予算」「その他の制約」です。これらはデザインブリーフの骨格となり、具体的な内容を詰めていくための指針となります。

3.デザインブリーフの詳細な記述

次に、上記の要素を詳細に記述していきます。

・プロジェクトの背景
プロジェクトがなぜ行われるのか、どのような課題を解決するのかを説明します。
・ターゲットオーディエンス
デザインが誰に向けて作られるのかを明記します。
・目標
デザインによって何を達成したいのかを具体的に記載します。
・デザインの要件
必要なデザインの種類(例えば、ロゴ、ウェブサイト、パンフレットなど)、スタイル、色、フォントなどを指定します。
・期限と予算
デザインプロジェクトのスケジュールとコストを明確にします。
・その他の制約
特定のマテリアルの使用、特定のブランドガイドラインの遵守など、デザインに影響を与える可能性のある要素を記載します。

4.デザインブリーフの更新とコミュニケーション

デザインブリーフは、デザイナーとクライアント間のコミュニケーションの一部であり、適宜更新されるべき文書です。そのため、ブリーフ作成時には、全てを完璧にする必要はありません。大切なのは、デザイナーとクライアントが共通の理解を持ち、プロジェクトがスムーズに進むための基盤を作ることです。また、ブリーフはプロジェクトの進行過程で発生する課題や変更を反映するための柔軟なツールであるべきです。

まとめ.デザインブリーフ作成の重要性

デザインブリーフの作成は、デザインプロジェクトの成功にとって非常に重要なステップです。この文書を作成することで、プロジェクトの全体像を把握し、具体的な行動計画を立てることができます。また、デザインブリーフはデザイン制作の進行をスムーズにするだけでなく、クライアントとデザイナー間の認識のずれを防ぐ重要な役割も果たします。次回は、このデザインブリーフを基に、「コンセプトとアイデア出し」のステップに進む方法について解説します。お楽しみに。

お問合せ:info@kanabou.jp

ツイッター:https://twitter.com/kanabouinc
フェイスブック:https://www.facebook.com/kanabouinc
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UC9vcCcef6jztWrSziai84Gw

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?