明治神宮と秋の雷。

今日は、久しぶりに明治神宮へ行ってきました。


昨日に続き天気が不安定な東京。
いつも神社の参拝は雨や曇りの日を避けるのですが、三連休で北海道から両親が遊びに来ていたので、道案内を兼ねて付き添いで一緒に行ってきました。
(ハリー・ポッターファンの両親は、結婚記念日に舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」を観劇してきたようです。仲良しで羨ましい限り。笑)

本当は浅草散策を予定していましたが、生憎の天気なので急遽行くことになった明治神宮。私自身も2年ぶりくらいに訪れました。


原宿は相変わらず人の活気でにぎわいを見せていましたが、反対側の明治神宮は、境内に入った瞬間すっと空気が静かに澄むのが感じられ、すごく不思議な感覚に。
大きな木々が生い茂り、都心の真ん中とは思えない自然豊かな敷地内。
雨が降っていたにも関わらずまだ蝉が鳴いていて、夏の最後の一滴のように、命の音を響かせていました。


本殿は相変わらず荘厳で、何度訪れてもその存在感に圧倒されます。
中では神前式が行われていて、より厳かな雰囲気を感じました。
(何となく、来月ある友人の神前式が頭を過ぎります。こんな光景を目にするのかな、と。)

無事参拝を終え、戻る道では雨が止んでいて、気持ちもなんだかすっきり。
付き添いでの参拝でしたが、結果的に行って良かったなと心から思いました。


原宿から新宿へ移動し、お昼を一緒に食べてからバス乗り場までお見送り。
いつもは見送られる側なので、なんだか新鮮な気持ち。



帰途について、少ししみじみとした気持ちでいると、だんだん雲行きが怪しくなり、家に着いた頃には、あっという間に外は雷鳴とどろく豪雨に。
あと数時間ズレていたら大変なことになっていたなと、とりあえず雨にぬれずに帰れたこと、両親も無事北海道へ戻れたことを天に感謝しておきました。



ひとりで部屋にいて、久しぶりに雷の音を聞いていると、だんだん怖く、心細くなってきて、無意味に窓から離れたり、身をすくませたり、心がざわざわ。

雷は「神が鳴らすもの」転じて「神鳴り」と呼ばれたことが語源ですが、
自然の圧倒的なエネルギーを前にそう思うのも無理ないなと、窓を眺めながら強く思いました。

よく考えると、地震や火山や嵐など、地球のすさまじいエネルギーの上で私たちは無力にぽつんと住んでいる状態。
私の人生約30年、ここまで生き延びているだけでも、実はすごいことなんじゃないかと思えてきます。笑
(スケールが大きいことを考え始めると、よく分からなくなってきますよね。笑)



そんなことを思いながら、ただただ雷に圧倒され、過ぎ去るのをじっと待っていると、一時間ほどで雨音は静かに、空も穏やかに変わって行きました。
嵐の後の静寂が与える安堵感は、どこか両親と東京の地で再会した時の、何とも言えない安堵感に重なりました。

緊張があるから緩和が生まれる。
自然のエネルギーには緩急があって、もしかしたらそこから、愛も生まれているのかもしれませんね。

今日はそんなことを思う一日。




最後に、もらったお土産たちの写真を一枚。

わかさいもと千秋庵。どちらも北海道の銘菓です。

羊羹まである…!
しばらく私のおやつ時間は充実しそうです。ありがたや…!
(ちなみに私は栗どら焼きをお返ししておきました。和菓子好きは親譲り。)


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