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美術初心者がピカソの絵を観て率直に思ったこと。

私はあまり美術に詳しくない人間です。
特に西洋美術は疎く、今年に入るまであまり興味も持っていなかったような気がします。

そんな初心者の私ですが、先日上野の国立西洋美術館で開催されている
「ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展」に行ってまいりました。

行こうと思ったきっかけを書くと記事が一つできてしまいそうなので割愛しますが、端的に言うと
「どんな視点で物事を観たらこんな絵になるんだろう?」と、ふとピカソが描いたキュビスムの作品に対して疑問を持ったことからでした。

実際に観に行けば、何か感じるかもしれない。

そんな気持ちで訪れた上野。

今日は初心者の私がはじめてピカソの作品としっかり対面した、率直な感想を書いていこうと思います。

ピカソってこんなにたくさんの絵を描いていたんだ!

パブロ・ピカソ
『マ・ジョリ』
パブロ・ピカソ
『花の冠をつけたドラ・マール』
パブロ・ピカソ
『雄鶏』

最初に驚いたのは、その表現方法の多彩さでした。
正直「泣く女」や「ゲルニカ」など、ものすごく有名な絵しか知らなかった私は、「え、これもピカソなの?」と驚きの連続。

ピカソが生涯にわたり作った作品は、計14万7,800点だそうです!ギネス記録にもなっているんですね。
人生そのものを芸術として表現されてきた方なんだなと、そのすごさを少し体感できたように思いました。


モデルになった人は、どう思っただろう??

パブロ・ピカソ
『多色の帽子を被った女の頭部』
パブロ・ピカソ
『女の肖像』
パブロ・ピカソ
『大きな横たわる裸婦』

純粋に、モデルになった人はこの絵をどう感じるのか気になってしまいました。笑

ピカソの絵は、同じ女性という題材でも「描き方それ自体」に違いが見られ、主観的な印象をかなり強く感じ、不思議でとても面白かったです。
まるで人間性そのものを見せられているような感覚。

自身の変化、世界の変化、内在と外在が絶えず流動し響き合う様を、時間と存在と空間という要素を分解し、ひとつの平面に再構築したような、
ピカソの描いた「キュビスム」に、私はそんな印象を受けました。
(言葉にするのがとても難しいです。笑)


思わず三度見した作品。

パブロ・ピカソ
『水浴する女たち』

ビーチで楽しむ女の子たちを見てこの作品が生まれたのでしょうか…!?
ピカソの心境がとても気になります。笑

パブロ・ピカソ
『座る女』

正直一番長く立ち止まった作品かもしれません。
「座る……女……???」
座る要素も、女の要素も、私には見つけることができず、脳内はプチパニック。結局なにも掴めず、ただただ驚きが生まれた作品でした。


一番好きだなと思った作品。

パブロ・ピカソ
『本を読む女』

とても優しい印象で見惚れてしまいました。
右から見たり、左から見たり、角度によって少し印象が違うこの絵。きっと横顔も、斜めからも、どの角度から見ても美しい女性だったのかな、なんて思います。平面なのに立体的。絵画って面白いですね。


ピカソの絵と対面してみて。

人生ではじめて自主的にピカソの絵を観に行ったのですが、とても面白く興味深い出会いの連続となりました。上手く言葉で表せられないこともたくさんあるので、時間をかけて自分の中で昇華していこうと思います。


少し長くなってしまったのですが、美術の記事はもう少しだけ続きます。
今日は『ピカソ編』でした。

では、この辺で。
最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました。


後半の記事はこちら。


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