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クラウドファンディング最終日─うつくしいものから学んだこと

みて!
私がこの場に居合わせたわけでもないのに、
私はこの本に登場するモデル酒井いぶきちゃんと
山本ヨーコさんのぬいぐるみ作品について、
ついそう言いたくなってしまう。

みて!
こんなに愛らしい
ロマンティックで生命力に溢れる本を
日本のぬいぐるみ作家が作っているの、と。

A5サイズの小さな本になるそう。
圧倒的な作品を生み出す山本ヨーコさんの
25年の活動を知ることのできる本。

冒頭の写真は、
ファッションとぬいぐるみのページの
撮影のひとコマ。

22才の酒井いぶきちゃんの
フレッシュなうつくしさ、
山本ヨーコさんのぬいぐるみ作品
little owl (小さなフクロウ)ちゃんの、
ふわっとしたかたち。

背景のカラフルな
Hysteric Glamour 渋谷店と
カメラマン。
なに一つ余計なものがない。

ファッションページは華やかで
とても映えそうだけど
チラッとしか公開されていない。
(私もここで、あまり書くことはできない)


私はこの本、
クラウドファンディングで制作する
『yokodoll book』の出来上がりを
心から楽しみにしていて、

夏の小雨のなか
ヨーコさんにインタビューをしながら
明治通りを横断したこととか

ホテルに居合わせた
スタイリスト結子さんから聞いた
昔から2個同じものがないものを作っていた
ヨーコさんの話とか

ベットに並べられた沢山の
ビンテージ・リメイク服のこととか、
昨日のことのように思いだす。

ヨーコちゃんの作品
すごく人気で。

手で作るより工場は?
って言われた時に
ヨーコちゃんは断ったんですね。

自分の手で
できる数だけやりたい、って。
工場でやると
同じものになっちゃうし。

その分お金も回るかもしれないけど
そういうことはしたくない、
っていうのも印象的で覚えてる。

だから、
私もなるべく古着とかリメイクとか
1個しかないものっていうのを集めて。

Yuiko Yoshimura


「欲しいと思ってもらえる方だけに届けたい。
数少なくても良いんです」

というヨーコさんのやり方は
潔くて気持ちがいい。
作家なんだなあと思う。

ヨーコさんのぬいぐるみ作品は
いつも確実でいてユニーク。

きちんとしているのに大胆で、
ほのぼのして泥くささもあるのに
センスが良くて。

それは
生きることの中で見つける
愉しみと言える。
愉しいのだ。

ドーナツベアとか
ブタのピギーとか
バナナのNANAちゃんとか
クリームソーダちゃんとか
ドラマ『半分、青い。』に登場したココンタとか
みんな個性的で斬新。

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ぬいぐるみ作家山本ヨーコさんが作るのは
作品であり、
インテリアであり、
家族であり、
友人であり、
癒しであり、
繋がりであり、
ぜんぶ作家本人の
好きなものなのだろうと思う。

好きだから作る。
それも一つひとつ手作りで。

スキルというのは
重要だなあと思う。

大胆さと繊細さ、
おおらかさと正確さ、
単純さと複雑さ、
強さと脆さ、
相反する、
でもヨーコさんのぬいぐるみ作品に存在する
それらのものを併せ持てるのは
たぶん、スキルの力なのだ。

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つい先日、
ヨーコさんの3回に渡る
インタビューをまとめた。

やさしい口調の
やわらかな京都弁で
ふわっとした夢のようなお話しもするし、
物事を曖昧でなく正確に
論理的に伝えようとしてもくれる。

とても礼儀正しいかただ
という印象を毎回受ける。

インタビュー内容は
期待を(良い意味で)裏切る
楽しい話ばかりだった。

新聞社のデスクをしていた兄に
インタビュー記事のアドバイスを求めると
「普通のことを削れ」
と言われるのだけど、
ヨーコさんは
普通じゃ無いことばかりだった。

なぜキャラクターを
たくさん生み出せるのか?
という話、
これは面白いじゃない、
と言っていた。

もし『yokodoll book』を買った人がいたら、
なぜ山本ヨーコさんが
125体もキャラクターを生み出せたか?
楽しみにしていて欲しい。

兄からヨーコさんに
質問が一つあったのだけど
さて、
ヨーコさんの夢は
何だったでしょう?

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私は自分の周りに
ビジネスパーソンが多いせいか
「作品というのは
誰かに合わせて作るものではない」と
こんなにくっきり伝える人を
珍しいと思った。

山本ヨーコさんという作家が
どう生きてきたか、
どう物を見るのか。

ヨーコさんは
子供服を作る仕事から始めて
ぬいぐるみ作家として独立して25年、
今に至る。

ファッションブランド
Hysteric Glamour とのコラボレート歴は24年。

自分の名前 yokodoll で作る作品と
Hysteric Glamour × yokodoll で作る作品、
どう違うのか。

そして、ここがヨーコさんの
すごさだと思うのだけど、
ぬいぐるみ──
たとえばスペースラビット は
どのように生まれたのかの
不思議さといったら!
どこまでも
ロマンティックな夢を与えてくれる。

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ヨーコさんの作品は
日本のぬいぐるみやキャラクターに
ほぼ影響を受けていない。

ヨーコさんの作品の妥協の無さとか
他で見たことの無いような不思議さとか
繊細さとか可愛さとかを見るにつけ、
本当に独自だ、と思う。

私は奈良美智さんの作品が好きで
海外で活躍したり
ぬいぐるみを使ったり
共通するものを感じて
奈良さんのこともインタビューで
聞いてみた。
(本に載るかは、わからない)

師匠からは
「村上隆さんのように
アートの価値を言葉で伝える』ことの大切さ」
を教授してもらって
ヨーコさんと共有した。

ヴィジュアルだけでなく
言葉で価値を伝えることの大切さを
いつも胸に置いていたことも
忘れない思い出。

モデル酒井いぶきちゃんの表現力や情熱、
ヨーコさんのひたむきさに心動かされ
『yokodoll book』クラウドファンディング終了が迫っているなか
何かしたいという気持ちになって
この記事を書いてみたのだけど
どうだろう・・・

詳しくは
本に掲載されるロングインタビューなどを見て欲しい。
一人でも多くの人に。

本の魅力を伝えようとすることは
言葉の力を伝えようとすることだけど
もしも手元にうつくしい写真があったら
この文章は書かなかったと思います。

山本ヨーコさんも
酒井いぶきちゃんも
2人とも、かっこいいと思う。

⚫︎model:Ibuki Sakai @iibbuukkii_
⚫︎photography:Yoko Yamamoto @yokodollyoko
  from @yokodoll25th(top画像撮影:Yoko Yamamoto)


『yokodoll book』クラウドファンディングは本日9/25まで。
ぜひ、アクセスしてみてください↓
https://camp-fire.jp/projects/view/175806

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追記:
クラウドファンディング中に開催された、酒井いぶきちゃん×ヒステリックグラマーの展示レポートを書きました👇🐷

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