君の嫌がる顔が好き

私の性癖について書いてみようと思う。

自分が性癖を拗らせた、と自覚があるのは中学一年生。
私の通う中学校はド田舎の二校の小学校から生徒が集まり、半分は見知った顔、見知らぬ顔で構成された。

当時私はもう既に自慰行為をしていたし、記憶の限りいちばん最初に触れた“エロ”は小学生の時に先輩が持っていたいじめ漫画、「ライフ」の主人公が陵辱されるシーンだった。

中学校に進学し学ランを着た同級生たちは、なんとも思っていなかった自分の中でモブのような存在の男の子まで、なんだかかっこよく、大人っぽく見えた。

正直ほとんど皆のことを性的な目で見ていた。女も含めて。
もちろん先生たちも。

そしてそれに伴うかのようにみんなが色めき立ち、互いを性的対象として意識し合っているかのような空気が立ち込めていた。

同じクラスになったA君は小学生の頃は悪ガキだったらしく、中学校に入る頃にはちょっとオタク寄りのヤンキー未満って感じの子だった。

A君はイケメンでは無いが、笑うと可愛らしくてとてもいい声をしていた。ニコ生の配信とかもしてた。

そんなA君は入学早々、クラスのほんとのヤンキー(A君は私と別の小学校出身、ヤンキーは私と同小だった)に目をつけられ体育の授業中、校庭の真ん中で理不尽に脅されいじめられた。

A君は悔しさを滲ませた大きな瞳に涙を浮かべ、唇を噛み締めていた。

それは私の目に一生焼き付いて消えない光景となった。
その日から私の自慰行為のおかずはもっぱらA君だった。A君にまたあの表情をさせたい。A君を泣かせたい。A君に好かれたい。そしてそれを踏みにじって虐めたい。

そして当時、すんドめという漫画に出会う。
(ヒロインに惚れた主人公が、ヒロインに虐められることを望むような漫画)

私は猛烈に主人公にA君を重ねていた。
入学して2ヶ月も経つ頃にはA君は間違いなく私のことが好きであったし、のちのち告白もされた。(断った)

「おしっこ、飲んで?」
頭の中で何度も色んな場面でシュミレーションをした。
彼は拒否する、が、私のことが好きだから、少しでも私との繋がりを保っていたいから、そして私の身体に対する好奇心から、しぶしぶそれを了承するのだ。

そしてそんな私の鉄板になったオナネタは、A君ではない男と付き合い、中学校を卒業し、高校を卒業し、20歳を目前に久しぶりに会ったA君とドライブデートをした帰り、彼を車のなかで逆レイプする日まで続いたのだった。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?