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本の本の本棚【小説の箱】


本屋さんのダイアナ表紙
『本屋さんのダイアナ』柚木 麻子

2014,12,24(入院5日目に夜中眠れずに完読した本)
好きだ!これ。ちょっとフランチェスカ・リア・ブロックの匂いがする。 こんな風に児童書を読んできた2人と、わたしだって友達になりたい!
『おちゃめなふたご』が大好きな同級生、『長くつ下のピッピ』になりたい女の子、見つけられなかったな。それに、みんなある程度の歳になると児童書を卒業しちゃう。 “腹心の友”という言葉を知ったとき、どんなに心がふるえたっけ。 それからかな。“親友”という言葉がなおさら薄っぺらく感じられるようになったのは。


『本にだって雄と雌があります』小田 雅久仁

2015/12/4
本好きにはたまらぬ1冊。
そうなのだ。 本とはどんどん増えていくものだ。 本と本の隙間を埋めるように、本棚の隙間も埋めていくように……
森見登美彦や万城目学的な、するりするりとかわされるような、なんとも不思議な本。 同時に、水木しげるの総員玉砕せよ!や大岡昇平の野火を読んだときのことを思い出した。
わたしは死んだらどうなるのだろう。
わたしが死んだらわたしの本たちはどうなるのだろう。


『ルリユール早紀』村山 早紀

2013/11/10題材に惹かれて買った本。作者はもっと装幀に凝りたかったのではないかな。登場人物それぞれ魅力的。でもどことなくぼんやり。素敵な場面が目に浮かぶ話だった。最後まで気になるのは、犬の太郎さんと次郎さんのこと。あの夢は何だったの?

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