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新型コロナ時代こそ漢方(1) 非力な私達

今後1年は新型コロナにやられっぱなし

中国発の新型コロナウイルスで、世界中の人々の健康が危ぶまれ、ついに日本も感染者数急増の局面に入り、外出自粛、休校や営業停止などで生活にも多大な影響が及んできました。

12月末に武漢で原因不明の肺炎、という形で新型コロナが発見されてすでに4か月近く立ちますが、まだ決定的な治療法が確立されていません。打つ手がないため、副作用があると知りつつも、効果がありそうな既存薬の異例の緊急使用許可が出るほどです。期待されるワクチンが開発中または試験的に投薬中という話はいくつか流れ、希望の光が見えてきた気もします。

(参考:https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/20/03/31/06752/?n_cid=nbpds_reco)

しかし、人口の大多数の適用に認可が下りるまでは、最低限の試験ステップと安全性の確認に留めても最短で半年、普通ルートの最短でも1-2年、通常は2、3年かかると言われています。

早くて半年。。。おそらくその頃は、外出自粛が形を変えて続いているか、外出自粛と一時緩和をリピート中なのでは、と想像します。残念ながら、人口の大部分に免疫が確認されるか、感染者増加数に収束がみられる、または治療効果が確立されるなどがなければ、3月以前のような外出自由の暮らしは戻らない、と思うからです。

現時点の日本の感染者数と発症者数、これまでの世界の傾向を見る限り、少なくともGW明けに「はい終了!皆さん外出ていいですからね!」といきなり全てが解禁されることはありえないと考えます。

しかし人間が社会経済を存続するために、全ての人口が長期間全く外出しないのは、個人レベルでも社会レベルでも不可能です。

よって中国や欧米の例にも見られるように、医療、食料品や生活用品店、公共・配達サービスなど社会の維持に必要な人々を例外としながら、残りの私達は、感染拡大と生活影響のバランスをとりながら、外出や勤務を小出しに許可されて続けていくのだと思っています。

国レベル、都市レベル、地域レベル、業種レベル、家庭レベル、そして個人レベルでの隔離の連続ではなく月や週単位での断続。隔離を緩和しては感染再発生を繰り返す、そんな状況が一年位は続くのではないでしょうか。

(参考:https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/report/16/082200006/040700099/)

それでも感染は続く

そこまで外出自粛を続けるにして得られる効果は、感染拡大率を緩やかにし、ピークを遅らせて医療崩壊を避けるか、時間稼ぎをする程度しかありません。

その間、仮に半年から一年先までに目覚ましい感染対策や治療法が確立できたとしても、外出自粛期間に多少でも外出することで感染は広がり続けます

全員が顔に防護シールド・サージカルマスク・手袋など着用するのでなければ、自分や家族を含めた身近な人が発症するリスクは、刻々と上昇していくはずです。

マスク手袋しようとも全身防護服であろうとも、うっかり外出から帰った時の一瞬の不手際でウイルスを持ち込んで家族や自分に感染させる可能性はあります。

その時のウイルスが変異をおこしているなど弱い型か、自分の免疫が強くて発症にいたらないか、もしくは発症しても治療のあてがあれば、怖くないわけですが、そうでないため、今のところ、とにかく外出しない、を世界中で国を挙げてやっているわけです。

この数百年の間、科学と医療の進歩を豪語して、地球を我が物にして支配してきた感のある私達人類ですが、目に見えないほど小さなウイルスの前に、差し当たり成す術がありません。

人類が万能ではなく、生物として自然界の掟には最終的には逆らえないことを思い出させてくれているかと思うと不謹慎かもしれませんが、個人的に感慨深いものがあります。

もちろん、感慨に浸ってばかりはいられません。私達自身が生命の危機に晒されないよう、対策を練る必要があります。日本では、現段階では生命の危機という感覚がピンときていない状況の方もいらっしゃると思うので、次の記事ではシュミレーションに踏み込んでみました。本日中にアップしますので、よかったらご覧ください。


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