江國香織の恋愛小説を思春期に読むことの弊害
持論だけれど、大人になってからの恋愛沙汰は思春期の時に触れてきた創作物にかなり影響を受けると思う。
私が一番最初に手に取った恋愛小説は江國香織の「神様のボート」で、これは表向きは母娘のヒューマンドラマなのだけれど常に、常に失踪した父と残された母の狂おしい恋愛の香りが見え隠れしている。失踪した愛する夫のいない土地に馴染むわけにはいかないから、と母が娘を連れて引っ越しを繰り返す話である。羊の皮を被った狼だ。あんなものを児童書の棚に置くんじゃない。
これをまだ脳がやわらかい小学5