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「イノベーションを起こす」しくみ

「イノベーション」とは何なのかというと、人によって多少ニュアンスは違ってくると思いますが、新しいアイデアによって社会や我々の生活に対して大きな変化、画期的な変化をもたらすもの、というように定義できると思います。

起業家はもちろん、大企業や中小企業に勤める人たちでも「イノベーション」を起こしたいと思っている人はたくさんいるし、特に企業活動の中では「イノベーション」を起こせと強いプレッシャーを受けている人も多いかと思います。

「イノベーション」を考えるとき、新興企業、ベンチャー企業などの成功事例をみて、同じようなことをしたいと漠然と考えることはありませんか? しかしながら、ベンチャー企業の成功確率は1,000に3つと言われるほど実情は簡単ではありません。また、振り返ってみると時代の波に乗って成功したものの、なぜ成功したかというようなことは意外にわからないもので、たまたま時代の変化に乗っかることができたと想像されるケースも少なくありません。つまり、真似をしようと思ってできるようなことでもないというのが一つのポイントです。

新規事業の成功要因、失敗要因については、ハーバードをはじめ、著名な先生たちがいろいろと解明しようとしていますが、いろいろな本を読んでみて、中には納得できるものもありますが、総じて学術的で一般人には難しくて近寄りがたいものが多いのかもしれません。

そこで、私なりに、「イノベーション」が起きるしくみをできるだけシンプルに解明して、「イノベーション」の成功確率を上げるための事業化プロセス、イノベーションのポテンシャルを見つける方法、事業価値向上事例などをまとめてみたいと思います。

1章 事業化プロセスの中での3つの壁

2章 成功要因としての3つの重要要素

3章 JOBS法による潜在ニーズとブルーオーシャンの見つけ方

4章 ビジネスモデルを抽象化して再利用する方法

5章 事業価値向上の事例(3Dプリンタ事業での事例)

6章 まとめ


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