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日記ZINEあたふた制作日誌 ー vol.4 表紙が決まった!

※この連載は、11/11開催の文学フリマ東京37で発売するZINEの製作過程をざっくばらんに書いた日誌です。どうぞゆるい気持ちでお読みください。前回の記事はこちら

音楽の世界でよく聞く「ジャケ買い」、本にも通じるものがあるなーと思います。

慎重派のわたしはあんまりジャケットだけで買うことはないのと、むしろ好みが偏りすぎてて好きな装丁ってかなり限られるため、表紙だけを見て購入することってほとんどないのですが、イベントに出店しているとたまにそういう方もいて、その潔さに感服します。かっこいい買い方。

今回の本を作る前に、表紙とタイトルってどちらを先に決めた方がいいんだろうと考えたことがあって。わたしは今までタイトルが先だったのですが、ある方に「同時に考える」と言われてすごく腑に落ちたんですよね。

……腑に落ちつつも、全然決まらなくて困ったんですけどね……。

具体的なイメージが浮かばないまま、デザイナーさんとの打ち合わせに臨んでしまい、ふわふわした話し合いになってしまって大反省。

わたしの場合、好きなテイストの作家さんにお願いするのですが、好きだからこそ自由に描いてほしいと思っていて。

でも、相手からすれば、「自由」っていう依頼こそがいちばん困ると思うんですよね。まだ数回しか行ってない(または初めての)美容院で「おまかせで」って言われたら困りますよね。

たいていの場合、「自由でいいですよ」は依頼者が考えることを放棄して任せているだけなので。で、たぶん全然自由じゃないですよ、なんとなく理想の形は依頼者の頭の中にもあるんだと思います。


ああ、もう自分ほんとダメだわ……。と、今までならここで数時間ロスするところでしたが、打ち合わせを終え、「このままじゃいかん!」と怒涛の反省タイムが襲ってきたので、喫茶店を出たその足で書店へダッシュ!


気になっていた『すべての仕事はデザインから始まる。』を買って、近くの広場で熟読しました。西日が眩しいなーと思いながら。自分の改善すべき点と今後やるべきことがブワーっと広がって見えました。

ZINEのための企画書を書こう。自分のやりたいことを他の人にわかりやすく伝えるためにも整理しよう。

イメージソースとなる今回の日記本のエピソードや背景を思い浮かべ、タイトルが決まり、具体的に描いて欲しい情景を思い浮かべました。

描いてほしいテイストに似た作品を見つけて参考画像として提出したり。これがまた慣れてないと探すのが難しいんですよね………余計に迷わせる原因にもなったり。

たぶん自分の作品の特徴が客観的に見えていないのも問題で。今回の作品は以前に増してシリアスな部分が多い(当社比)のもあって、捨てきれないエモさ(使い慣れてない言葉)みたいなのを表紙のイラストに求めてしまっていて。

で、依頼したデザイナーさんがなんでも素敵に描ける方なので、どれも美しい完璧なラフをもらってさらに悩み、また相手を困惑させてしまい……。
(反省に継ぐ反省)

どういったテイストのものがお互いの好きな、理想とする作品になるかをすり合わせして。

そんな紆余曲折のやりとりを経た後で、生まれたのがこの子でした!



タイトルにちなみ、「ふりふねちゃん」と名付けました

送られてきた瞬間、これだ!!!って。

プロはすごいよ……!!

今回の製作でもたくさん反省しました。多分もっと日々いろんな作品を見て、自分の好きなイメージを少しでも明確に伝える訓練が必要なんだと思います。まだまだ絶賛修行中。


前回同様、こんな素敵な装丁にしてくださったデザイナー&絵本作家のJAROSさんには感謝しかありません。

(最終回に続く)


いよいよ今週土曜日!

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