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短編

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『お花柄の恐竜』

『お花柄の恐竜』

「この街のね、ずうっと西の先に行ったら、お花でできた街があるんだ。ずうっと西日が射しててね、それはきれいな、金色の街。それで、お日様が沈まないと、お花は眠らないでしょ?だから、その街はね、ずうっと起きてるの。」 
 私、「へえ!」と思ってリョウちゃんを見た。リョウちゃんは、ほっぺたをパッと輝かせた。そして言った。
「ほんとうを言うとね、リョウちゃんの恐竜は、たまごのとき、そこからやってきたんだよ。

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