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パリの楽器屋街Pigalle(ピガール)

今回は続くかわからない唐突な企画、「世界楽器屋歩き」お送りしたいと思います!

第一弾はフランス、パリの楽器屋街Pigalle(ピガール)です。

急にどうしたのかというと、以前なんとなくパリの楽器屋の写真をTwitterにあげたところ予想外にたくさんの反応を頂けたので、もしかしたら需要あるのかな?ということでちゃんと書いてみることにしたというわけです。

演奏動画とかNoteの記事はこんなにバズらないんですけどね!

というわけで、↑のツイートにも書いてあるとおり、パリで御茶ノ水的な街はどこか?と考えたときに思い浮かぶのが、今回ご紹介するピガールではないかと思います。

ピガールってどんな街?

ピガールはパリ市内のやや北西、セーヌの右岸、9区と18区にかかるモンマルトルの丘の窪地らへんにある地域で、18世紀の彫刻家ジャン・バプティスト・ピガールから名前が取られています。
この地域、元々は画家のロートレックだったりが入り浸っていた歓楽街で、日本では楽器屋というよりも、どちらかと言えばナイトクラブだったりナイトショーで知られている地域ではないかと思います。有名ドコロだと有名なキャバレー「ムーラン・ルージュ」(1889年創業!)がありますね。
あと忘れちゃいけない見どころとしてはパリのライブ聖地のひとつ「ラ・シガール」があります。こちらも1887年にミュージックカフェとして始まって以来続く老舗で、フランスのトップミュージシャンはもちろん、オアシスやレディオヘッド、プリンス、レッド・ホット・チリ・ペッパーズといったそうそうたるアーティストが出演した場所です。日本人だと加藤登紀子、きゃりーぱみゅぱみゅ 、DIR EN GREY、MIYAVI 、BABYMETALあたりが出演しています。個人的にはカマシ・ワシントンのコンサートを観に行った思い出があって、そのときは自由席を適当に買ったところ、ふつうに最前列でステージに肘をついて見上げるという最高の距離で見ることができました。フランスの劇場は自由席であれば、値段もそこまで高くないしステージにかぶりつきで見れることも多いのがいいですね。

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あとは今でこそ観光地化されていますが、元々歓楽街だったなごりもあって、セックスショップだったりそっち系方面のお店も通りによっては結構残ってたりします。かつてはマフィアが抗争したり売春を取り仕切っていたりでだいぶ裏よりの街だったようですが、60年代以降に摘発がきびしくなってどちらかというとオープンな街という側面が強くなったようです。元々は御茶ノ水というより歌舞伎町だったってことですね。

とは言え、今は高校があったり、

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子供たちがメリーゴーラウンドで遊んでいたりと、ふつうの街なのでご安心を(?)

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ピガールの楽器屋さん

さて、ピガールの概観をさらっと見たところで、いよいよどんな楽器屋があるのか見ていきましょう!
ピガールの楽器屋はメトロ2番線のピガール駅を出て南にちょっと進んだドゥエ通りとヴィクトル=マッセ通りあたりに多くあります。

まずはベース弾きということでお世話になっているBass Center

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お隣のギターショップとスタッフが共通らしく、調整等の作業はそちらの方でやっているようです。
わりと小さめな店ですが時々謎の楽器が置いてあったりで、筆者は何年か前にこの店でNeuserという今は消えてしまった工房の90年代頃の6弦ベースに出会って購入しました。なのでもしかしたら思わぬ掘り出しものがあるかもですね…!
店員さんは気さくなおっちゃんたちです。

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ベースならもう一軒、Bass Maniacというお店があります。
こちらはより新しめな雰囲気で(店員さんも若め、こちらも気さく。というかみんな気さく)、入門モデルから、Fender Custom ShopだったりSadowskyといったハイエンド系のベースまで結構いろいろ置いてあります。

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ここは左利き専門店、その名も「le gaucher(左利き)」。
残念ながらこの日はお休みでした。

他にもギターだとこんな感じにエレキとクラシックで並んだお店だったり、

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メタル専門店なんかも。

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ここはアンプ専門店。
フランスのブティック製も置いてあります。Val Martinsはどうやら結構有名みたいですね。

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見たことないアンペグの製品があって気になったんですが、売り物にはしてないそうで、残念。「なんかオーナーが値札つけずに置いていった」そうです笑

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もちろんドラム・パーカッション専門のお店もあります。

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圧巻の品揃えですね…!
これは打楽器族はかなり楽しめるのではないでしょうか。

あまり写真がうまく取れなかったんですが、修理専門の店もあります。

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エフェクター専門店La Pedale(ラ・ペダル)

そんなこんなで、最後はみなさん大好き、エフェクター専門店です!
その名もLa Pedale(ラ・ペダル)。そのままですね笑

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写真も特に多めに撮らせてもらったので、どんどん見て行きましょう!

まずはカウンター。

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そして、試奏用のスペースもあります。

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ここからはもうひたすら棚を載せちゃいましょう。

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まずはベース棚。日本であまり見なそう(?)なのは、Jam Pedalsのベース用あたりでしょうか?ふつうにあるのかな…。個人的には一番下のDJ1 も気になります。

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まだまだァ!

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↑の棚の上から二段目右側にはアンプ屋さんでもあったフランスのブティック、Val Martinsのエフェクターも並んでますね!
そしておなじみBOSSもがっつり。

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ここに写っているTwo Notesもブランド名は英語だけどそういえばフランスのメーカーですね。


まとめ

いかがだったでしょうか?
楽器屋さんというのは、なんかもう行くだけ、写真見るだけでテンション上がりますね!笑
今回紹介しきれなかったお店もまだまだあるので、パリにお越しの際はぜひ寄ってみてください!
旅先で何か素敵な出会いがあるかもしれません笑

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