経済第一主義の世の中でダイエットの問題が根本解決できない理由とは?~依存心を捨てよ!~
私はよく、喫煙者と議論することがある。
もちろん、美と健康に害を及ぼすたばこを、美と健康の専門家である私が推奨するはずがないのは当たり前だろう。
しかしそれにも増して気がかりなのが、依存性の問題だ。
喫煙者はもれなくたばこに依存することになる。
いや正確に言えば、たばこの中に含まれる化学物質に、商品・サービスの提供者の手によって依存“させられる”。
これがダイエット成功とどういった関係があるのだろうか?
実は、こういった経済第一主義的な概念が、ダイエットや肥満の問題をなかなか解決に導けない1つの障壁になっていると私は考えている。
では議論を始めよう。
依存させるという戦略|経済第一主義
商品やサービスを提供する側の立場に立てば、どうすれば自分たちの商品やサービスを繰り返し利用してくれるようになるか、よく考えなければいけない。
要はリピート率である。
さて、化学物質を使ったたばこやドラッグ、人の弱みに付け込む宗教や占い。
これらはまさに、高リピート率商売という見解に異論はないだろう。
依存させることで安定して利益を生み出せるこれら手法は、ビジネスという視点から考えると合理的だと言わざるを得ないのかもしれない。
実際にかつてのアメリカでは、たばこ業界と政府の陰謀によって、たばこの健康に対する負の影響を隠し続けていた。(むしろ健康に害はありませんとすら謳っていた)
文明時代の宗教(特に教理宗教)も、エリート層が一般市民や奴隷を服従させるためのツールとして使用していたと言われている。
だが、ネットやSNSが普及した現在では、支配者の操作をうけない情報が簡単に手に入るようになったので、価値観は変わりつつあるようだ。
たばこもかつてはお金持ちの嗜好品だったが、先進国の賢い層は見向きもしなくなっている。
とはいえ、経済第一主義の世の中では商品に依存させることが安定収入を得るための良き戦略として、これからも存在し続けるのだろう。
最も重要な問いかけ|何を自問自答する?
話題がガラッと変わるが、健康的でスリムな体型を維持するには何をどのように食べればいいのだろうか?
「それがわかれば誰も苦労しない!」
あなたはそう思うだろうか?
いやいや、、よく考えてみてくれ。
『毎日適切なタイミングに、多種多様な本物の食材を腹八分目まで』
これ以上に優良な答えが、私には見つからない。
何をどのように食べるべきか、あるいは食べないべきかを細かく教える○○ダイエットを始めた方がいいのかを検討するのは、もはや時間の無駄ではないだろうか?
何を食べるべき?(食べないべき?)や、どのように食べるべき?
この二つの疑問に限定的に答えることは、肥満やダイエットの”根本”解決には繋がらないとそろそろ認めるときだ。
肥満やダイエットの問題を解決するために、最も重要な問いかけはこれだろう。
すなわち、『なぜ(あるいはどのように)あなたは痩せられない食習慣を身に着けてしまったのか?』
『なぜ(あるいはどのように)スイーツやジャンクフードを食べないと、満足できない脳になってしまったのか?』
習慣は変えられる
つまり問題は、あなたの食習慣そのもの。
そして、その習慣が染みついた脳である。
ダイエットの為に、無理して好きでもない野菜を食べ、本当は食べたくて仕方がないスイーツを我慢し続けると決意することは、はっきり言って良い戦略とは言えない。
なぜなら、ストレスが強すぎて続かないし、その結果リバウンドという悪魔の餌食になる可能性が極めて高いから。
あなたが向かうべき努力の方向性は、食習慣の変更だ。
適切な戦略をもとに食べ物と向き合えば、あなたの食の好みは変えられる。
食後に甘いスイーツを食べなくても満足できるように、脳を学習させることは可能だとすでに証明されている。
新鮮な野菜たっぷりのサラダを食べたいと本気で望むように、そして、甘くて脂っこい物を気持ち悪いと感じるようになれるのだ。
しかし、一度染みついた習慣を変えるには1つ絶対的な条件があるのだが、、
習慣を変えるための法則|主体的であれ
痩せた美しい自分になりたい!と心から望んではいるけれど、その道を阻んでいると自覚している、どうしてもやめられない習慣を、あなたはいくつ思いつくだろうか?
あなたの過去の記憶と硬く結びついた(要は脳の幸せホルモンの分泌回路)、それらの悪しき習慣は、そう簡単に変えられるものではない。
ましてやそのことを、他人に強制されたり管理されたりしていては一生変えることができない。
絶対に!!!
むしろ、上から目線で他人に指示されても反発したくなるのが人の性だろう。(少なくても私の場合は確実にそうだ!w)
つまり、肥満やダイエットの問題を根本的に解決するための第一条件である、食習慣(好き嫌いも含む)の変更は、自らの意思で行動を起こさなければいけない。
そう、“主体性”である。
ここで経済第一主義の、ビジネスライクな企業の手法を思い出そう。
管理・強制で量と内容を制限させるトップダウン型の食事指導。
本人は寝ているだけで、高性能なマシン頼みの“あとはよろしくね”型のエステ。
いかがわしいパワーストーン、科学的に証明できない前世やオーラ、曖昧さが売りの手相や占い。
こうやって依存心を煽った業者は、売り上げは伸ばすことは可能だろうが、根本的な美しさを手に入れたいと願う人にとっては負のスパイラルの入り口にしかならない。
何かに依存することは、ダイエットや肥満の問題の根本解決にはならないのだ。
でもあなたは変わらなければいけない。
だが変えることができるのは他の誰かや何かではなく、正真正銘“あなた自身”だけなのである。
エピローグ~既得権益とイノベーション~
ところで、一度手にした利益や権力は、誰だって手放したくないだろう。
しかし、そういった既得権益にしがみつき始めたら、その人(あるいは組織)の進化・成長は終わる。
選挙がネット投票に移行しないのは、このことが主たる要因だと私は思う。
若者の投票率が上がり、これまでの安定票だけでは選挙に勝てなくなることを恐れる重鎮たちが多いからだ。
だから政治や政府に、画期的なイノベーションが起こらないと感じるのは私だけだろうか?
何が言いたいかと言えば、世の中の進化の全ては私たち一人ひとり全員の主体的な意思にかかっているとうこと。
個人個人が自律して自分の行動を自分で選択できるようになれば、政界にもたばこ業界にも、そしてダイエット業界にもインパクトを与えることができるはずだ。
そうすれば世の中はもっと良くなる。
私はそう確信している。
この記事を書いた神尾健太という人物➤https://wp.me/P9oEaZ-41
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