神尾セイ

感想を書く 旧ブログ「神尾乾燥室」から引越し

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『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』

『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』を見た。 以下、ネタバレありの感想である。 この映画の感想を述べるには極めて個人的な事柄に触れざるを得ない。 何に共感したか、何を感じ取ったか、何が辛いか。 普段は蓋をしている感情と向き合わなくてはならない。 社会人として自然に振る舞っている(かのように見える)日常の自分から離れて、もう二段階ほど深い階層に入っていかねばならない。 そういう意味でこの文章は純然たる感想ではなくてごく私的な書き付けにすぎないが、気持ちを整理するためにこういう

    • 『GIRLFRIEND』

      ミュージカル『GIRLFRIEND』を観劇した。 以下、ネタバレありの感想である。 作品概要『GIRLFRIEND』はトッド・アーモンド氏によるオリジナルミュージカルで、93年のネブラスカ州を舞台として物語が繰り広げられる。 メインキャスト二人と四人のバックバンドという上演形態で、全員がほぼ出ずっぱりである。 英語版Wikipediaによると、このミュージカルは2010年にカリフォルニア州バークレーで初演されたそうだ。 作品のベースとなったスウィート氏のアルバム『GIRLF

      • CUE DREAM JAM-BOREE 2022(7/30 夜公演)

        ※旧ブログからサルベージ:2022/8/1分 子残念がCDJでNORDのファンになってライブのチケットを買った話。 CUE DREAM JAM-BOREEの初日夜公演を鑑賞した。 OFFICE CUEのファンクラブには二年ほど加入していて、幸いなことにJTBのツアーに当選したので1泊二日の札幌の旅に出ることを決意した。 OFFICE CUEとの出会いは『水曜どうでしょう』だった。 そこから『おにぎりあたためますか』に流れ、『駆込み女と駆出し男』を鑑賞し、TEAM N

        • 『トップガン マーヴェリック』

          ※旧ブログからサルベージ:2022/7/23分 『トップガン マーヴェリック』をIMAXで見た。 今回は五月以来、二回目の鑑賞であった。 以下、ネタバレを含む感想である。 今までトム・クルーズが出演している映画をきちんと見たことがなかったこともあり(彼の話題作の多くは私が子どもの頃に公開されている)、一回目は前作を予習してから臨んだが、この選択は正解だった。 一作目を踏まえた展開やセリフがふんだんに散りばめられており、終盤は感動のあまり泣き通しであった。 本作でマーヴェリ

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        『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』

          『太陽の夢』(UN RÊVE SOLAIRE)

          ※旧ブログからサルベージ:2022/8/2分 パトリック・ボカノウスキーの『太陽の夢』をシアター・イメージフォーラムで見た。 以下、ネタバレを含んだ感想である。 『天使/L'ANGE』は昨年の夏に鑑賞し、困惑した。次いで衝撃を受けた。 連続するシーンがあれば関連づけて物語を作ろうとしてしまう態度を拒否するかのように次々と展開される映像をどのように扱うべきか。 ただ享受すればいいと開き直れたのは上映開始からしばらく経ってからだった。 ボカノウスキー監督の長編二作目で

          『太陽の夢』(UN RÊVE SOLAIRE)