【永遠に思考中】カミナシのセミナー芸人が考える「良いコンテンツ」ってなんだ?
こんにちはー、Maxでーす。あ、田島です。
(社内ではMaxというニックネームで呼ばれています)
昨年8月に一人目マーケとして入社しましたが、現在マーケチームはマネージャー含めて5人にまでなりました。すごい。
現在の私は、カミナシのセミナー芸人として活動しており、日々喉を枯らす生活をしております。
今回は、セミナー芸人がセミナー視点で考えていて、今も絶賛悩み中の「良いコンテンツって何なんだ問題」について、自分の頭の中の整理も兼ねて書いてみようと思います。
必ずぶち当たる「良いコンテンツってなんだ?」
セミナー芸人とはいえ、セミナーのことだけを考えるのではなく、カミナシの事業成長にインパクトを与えられる方法はないだろうかと自分なりに考えているわけです。
「ターゲットの課題って一体なんだ?」
「興味を持ってもらえるメッセージは?」
「どのチャネルから攻めると良いだろうか」
一人で部屋をぐるぐる歩き回り、コーヒーを一口、そしてまた歩き回る、を繰り返しております。
そんな中で必ずぶち当たる壁。
「良いコンテンツってなんだ?」
これです。
お客様を惹きつけ、自社に対する興味・関心度を上げ、最終的に購入していただく。このためには適切なタイミングで、適切な内容のコンテンツを提供することが必要です。
そんなことは当たり前なのですが「良いコンテンツ」って結局のところ何なんだ。
議論し尽くされているけれども、再現性のある形で定義できた人っているんだろうか。
そんな中、ふとセミナーのスライドを作っていて感じたことがあります。
「セミナーって、かなり面白いコンテンツだし、他のコンテンツ作成の検証の場としても機能するんじゃないか?」
セミナーは「最も長時間お客様と向き合える」コンテンツ
セミナーは30分から1時間のレンジで行われることが多いと思います。複数社登壇やカンファレンス形式だともっと長く、長ければ1日通して行われるものもあるでしょう。
これってとても特徴的だと思うんです。
たとえば、記事コンテンツだと読了までに5分くらい、長くても10分くらいでしょう。
ebookなども、そのコンテンツを読むために1時間などの長い時間を確保する人は圧倒的に少ない。
でもセミナーに参加する人は、そのセミナーのためだけに1時間という長い時間を確保し、そこで発信される情報を得るという目的だけに時間を使います。
…おお、セミナーってすごい。
セミナーを使って「良いコンテンツ」の検証をしてみる
そこでセミナー芸人、考えました。
一つのセミナーの中に複数種類のコンテンツを入れ込んで、お客様自身に「これは良いコンテンツだ!」と思えるものを選んでもらえば良いのでは?
そこで最近、以下のような流れでセミナーを組んでどのコンテンツが最も視聴者からの反応が良いかを見てみました。
実際に使っているスライドを例に出しながらもう少し具体的に見ていきます。
① 参加者が、自分の知識整理をできるコンテンツ
まずは「参加者が知識の整理をできるコンテンツ」です。
ここでは、公開情報を元に業界全体の概況や課題を整理しています。
このコンテンツの1つ目の狙いは「いやー、そうだよねー。やっぱ業界全体そんな感じだよね」と思ってもらうことです。
ウェビナーをやりながら「一人でもうん、うん、って首を立てに振りながら共感してくれてたら良いなー」と思ってます。
2つ目の狙いは、この後に続くコンテンツに向けて、参加者の前提知識や認識をできるだけ揃えておくことです。
これによって、情報理解度の格差を生まないようにしています。
この前提知識を揃えるコンテンツは、その後のコンテンツの中でも随所に入れ込んで、参加者の情報理解度のチューニングを行っています。
② 一般的なフレームワークを解説するコンテンツ
このコンテンツの狙いは「あー、聞いたことはあったけど、これってそういうことね」という少しばかりの気付きを与えることです。
皆さんも、なんとなく使っているけど、正確には意味を理解していない言葉とかってありませんか?
そのような単語やキーワードを、正確な定義を元に解説していきます。
このコンテンツのポイントは、ただ「こういうフレームワークがありまして...」と説明するだけでなく、参加者の実務を例に出して、そこにフレームワークを当てはめて解説することです。
こうすることによって理解度が上がるだけでなく「このスピーカーは自分たちのことをわかってくれている」という信頼感にも繋がるのではないでしょうか。
③ 課題の解決策を提示するコンテンツ
このコンテンツの狙いは、課題に対しての解決方法を提示し「なるほど、こうすればよいのか」という何かしらの行動変容のきっかけを与えることです。
ここでのポイントは「この課題はうちのサービスで解決できます」と言わないことです。
テレビショッピングでよくありますよね。
「このキッチンの頑固な汚れ、取りにくいですよねー... そこでこの洗剤!」
みたいな流れです。
一言でいうと、ちょっと怪しくないですか?(笑)
なので「この解決するにはこういうポイントを抑えて、このように改善していくと良いですよ」と自社サービスの名前を一切出さずに解決策を紹介します。
世間に公開されている情報であれば、別に自社サービスの事例でなくても良いと思うんです。
他社の事例であっても「これはいい解決例だ」と思える情報があれば、積極的に紹介したいと私は思っています。
もう一つ気をつけたいのは「課題解決方法は無数にある」ということです。
たとえば我々が提供するサービスは、工場や倉庫などの現場のDXプラットフォームです。
現場のDXと一言で言っても、そのためのソリューションは無数にあります。
そこで、紹介する解決方法に説得力を持たせるためには話し手のスタンスを明確にすることが重要だと思っています。
「私はこういう考えを持っています。だからこの解決策を提案します」
ということです。
こうすることによって、解決策により信頼性を持ってもらえると私は考えています。
④ 自社サービスの紹介と事例コンテンツ
ここまででやっと、自社サービスの紹介をする土台が整いました。
このコンテンツの狙いは「このサービスなら、先程の解決策を実現できるかもしれない」と思ってもらうことです。
今までの流れを踏襲し「自社サービスで先程言ったこれが実現できます。実際の事例はこんな感じです」と紹介し、自分たちの価値訴求を行います。
ここでのポイントは「自分たちが解決できる課題の範囲を明確にする」ことです。
「何でもできる」は「何もできないと等しい」と思いますので、自分たちが最も価値提供できる部分を強調することを意識しています。
どのコンテンツの評判が良かったか
結論、2022年11月現在は 2. のコンテンツが最も評判が良いです。
セミナーに参加してくれている方の多くは情報収集層であり、まだ課題が明確になっていないということもあるでしょう。
ただ、情報収集層に2. のコンテンツの評判が良いということがわかっているのであれば、この部分を切り出してebookにすれば、この層のリードを効率よく獲得できるのでは?と考え、今ebook化に着手しています。
このように、1時間という長い時間をお客様をグリップできるセミナーだからこそ、お客様が良いと思うコンテンツの検証をより深くできるのではないかと考えています。
だから「良いコンテンツ」って何なんだよ!
はい、そうですよね。すみません。
ここまでセミナーコンテンツをどのように作っているかをご説明しましたが、全てのコンテンツに共通していることがあります。
それは「話し手(カミナシ)に対する印象や感情の変化を起こしたい」ということです。
態度変容という言葉はよく使われ、AIDMAやAISASなどのフレームワークも生まれています。
でも実際、このフレームワークにあるような行動の変化までさせるのって、めちゃめちゃ難易度高いじゃないですか。
ましてや、まだ自社に対して興味があるかどうかわからない人の行動をコントロールしようとするなんて、まー難しい。
なので今の私が考える「良いコンテンツ」は、情報を提供してくれた人や会社の印象が少しでも変わるコンテンツです。
たとえば上記のセミナーコンテンツで狙いたいカミナシへの印象や感情は以下のようになります。
① 共感をしてもらいアテンションを向けてもらいつつ、話の前提を揃える
② 参加者の業界への理解を示すコンテンツで信頼感を醸成する
③ 解決策で学びと気づきを提供し信頼感を更に醸成する
④ 前段階の課題や解決策と自社サービスを紐付けて紹介し、期待感を醸成する
この少しずつの印象や感情の変化を積み重ねていって、初めて行動の変化が起こせるのではないでしょうか?
そして、セミナーという長い時間顧客と向き合えるコンテンツだからこそ、図の1〜4のコンテンツを1つのストーリーとして語り、徐々にカミナシという会社に対する印象を良い方向に変化させることができるよう、心がけています。
「良いコンテンツ」を一緒に考え、一緒に作れる人を募集
現在、ありとあらゆるコンテンツを強化すべく、コンテンツマーケターを募集しています。
セミナー、ebook、自社メディア...... やりたいことは無数にあります。
ぜひ一緒に受け手の印象・感情の変化を埋めるコンテンツを一緒に作っていきましょう!!
■【積極採用中】コンテンツマーケター
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