狼ヶ森 爽籟

改めまして、ウルフから狼ヶ森 爽籟(おいがもり そうらい)と名前を改めました。 個人的…

狼ヶ森 爽籟

改めまして、ウルフから狼ヶ森 爽籟(おいがもり そうらい)と名前を改めました。 個人的趣味で怪談や奇妙な出来事、ときどき特撮のことなどを書いています。文章下手で、まだまだですが頑張っていきますのでよろしくお願いします!

記事一覧

朱色の子守唄⑧

「夜分遅くごめんなさいね。私、篠宮水無月の母の皐月と申します」 俺は思わず 「篠宮の!あ、いや失礼...篠宮さんのお母様ですか?」 皐月さんはクスッと笑いながら、…

狼ヶ森 爽籟
6時間前

組紐作りを再開しました

狼ヶ森 爽籟
17時間前

真夜中の会議?

サトルさんから聞いた話。 真夏のある夜中、サトルさんは夜勤が早く終わり家へ帰って来た。奥さんと子供が寝ているのを確認し起こすのは良くないと静かにシャワーを浴びて…

狼ヶ森 爽籟
22時間前
1

夏の優しい色

狼ヶ森 爽籟
22時間前
6

ある夏の町角で-こっちへおいで-

2

在りし日々

5

ひまわり

6

真夏の街角で

2

水に映る夏空

7

夏の水辺で

6

八王子の夏

5

山手のヤマイヌ

横浜に山手という場所がある。 今は高級住宅街であり観光地も近いと言う場所でたいそう人気の高い場所である。いわゆる外国人居留地というやつだ。1920年より少し前の話。 …

朱色の子守唄⑦

「留守番電話サービスに接続します」 俺、狼谷はコロナというものに疑問を抱いていた。あれは本当にウイルスなのか?もっと違う何かなんじゃないか?そう思った。突然の発…

2

死んだ男

かつての職場に警察官になりたかった男・Uがいた。これは彼が体験した怪談で、釘を刺された話である。 Uという男は非常に正義感の強い...いや、強すぎる男であった。同時…

5

その日は、何となく滞在している旅館でぼーっと向かいの蔵を眺めていました。トイレや風呂、食事で出ても同じ場所に座って見つめていました。 何かあったわけでもなく、単…

2

お前の隣にいるやつを今...

大学で同じゼミの男どもが夏休み手前で、肝試しをしようと盛り上がっていたのである。彼らが向かおうとしていたのは“地獄の家”と呼ばれる廃墟だった。周りの人たちが「あ…

2
朱色の子守唄⑧

朱色の子守唄⑧

「夜分遅くごめんなさいね。私、篠宮水無月の母の皐月と申します」

俺は思わず

「篠宮の!あ、いや失礼...篠宮さんのお母様ですか?」

皐月さんはクスッと笑いながら、篠宮から助言してやって欲しいと頼まれ電話をくれたのだった。

「まず今、世界的に流行っているコロナウイルス...これは病原体ではありません。呪いです。信じられないと思いますが」

第三者からコロナは病気ではないと聞いたとき俺の疑問は

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真夜中の会議?

真夜中の会議?

サトルさんから聞いた話。
真夏のある夜中、サトルさんは夜勤が早く終わり家へ帰って来た。奥さんと子供が寝ているのを確認し起こすのは良くないと静かにシャワーを浴びて、ビールを飲んで居間でくつろいでいた時だった。どこからともなく

「あいつふざけんなや...ほんま死ぬかと思ったで」

「あれま〜これまた酷くやられはったな〜」

「大丈夫だっぺか!?あんこオイタにも程があるっぺ!」

なんだか甲高い男女の

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山手のヤマイヌ

山手のヤマイヌ

横浜に山手という場所がある。
今は高級住宅街であり観光地も近いと言う場所でたいそう人気の高い場所である。いわゆる外国人居留地というやつだ。1920年より少し前の話。
山手には凶暴なヤマイヌが潜んでいるという噂があった。夜道を歩いている人を見つけると後をつけ、それに驚いて走り出そうとすると牙を剥き出して追いかけてくると言う。そんなある時、山手を一人の子供が歩いて本牧の方へ下ろうとしていた。時間は朝の

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朱色の子守唄⑦

朱色の子守唄⑦

「留守番電話サービスに接続します」

俺、狼谷はコロナというものに疑問を抱いていた。あれは本当にウイルスなのか?もっと違う何かなんじゃないか?そう思った。突然の発症、突然死、犬に噛まれたような痕...オカルトとしか言いようがない。俺は大学の同期だった篠宮に急いで連絡をつけたかった。だが彼女も忙しいのだろう。

「もしもし!?篠宮、狼谷だ。
至急連絡が欲しい。空いた時間に連絡を下さい。お願いします」

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死んだ男

死んだ男

かつての職場に警察官になりたかった男・Uがいた。これは彼が体験した怪談で、釘を刺された話である。
Uという男は非常に正義感の強い...いや、強すぎる男であった。同時に出しゃばりで、強い人と戦いたいという欲求があった。柔道や空手の経験がある僕や、その他の格闘技経験のある同期の前でシャドーボクシングをしては挑発していた。根っからの悪いやつではなかったのは確かだが悪すぎる酒癖と戦いを仕掛ける癖だけは会社

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女

その日は、何となく滞在している旅館でぼーっと向かいの蔵を眺めていました。トイレや風呂、食事で出ても同じ場所に座って見つめていました。
何かあったわけでもなく、単純に何かをしようという気にならなかったのです。そんなときでした。蔵の木戸が気がつくと開いていて中が見えるようになっていました。薄明かりがあるのか、僅かですが中が見えました。すると中に誰かが歩いているのが見えました。目を凝らすと小学生くらいの

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お前の隣にいるやつを今...

お前の隣にいるやつを今...

大学で同じゼミの男どもが夏休み手前で、肝試しをしようと盛り上がっていたのである。彼らが向かおうとしていたのは“地獄の家”と呼ばれる廃墟だった。周りの人たちが「あそこだけは止めろ」と説得を試みた。しかし、あろうことか行かないほうが良いと言ったにも関わらず“地獄の家”へと赴いたという。
案の定、なにか起きて全員バラバラに逃げて一人が僕のところへ逃げ込んできた。怯え方が尋常でなかったのを覚えている。

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