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『鬼滅の刃』が人気になる前の当時、一話からこの作品をどう感じていたか

『鬼滅の刃 柱稽古編』が先週から始まりましたね。多くのファンは数年前に原作を読んでいるため、ストーリーを知っていると思います。


前回の『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』のときもそうでしたが、原作が完結しているので、大した話題にはならないだろうと思っていました。


しかし、その予想は見事に裏切られ、『刀鍛冶の里編』も全盛期ほどではありませんが、多くの人から支持を受けました。


今回の『柱稽古編』は、鬼滅の刃の大きな強みである迫力感のあるバトルアニメーションも期待できないため見たいと思う人が少なく、話題にならずに過ぎ去るだろうと思っていました。


しかし、実際に放送が始まると、X(旧Twitter)のトレンドを独占する勢いで話題になりました。こんな現象は、これまでのアニメであまり見られなかったのではないでしょうか。


鬼滅の刃はなぜこれほどまでに支持されるのでしょうか。呪術廻戦も同時期に流行しましたが、鬼滅の刃のようにずっと盛り上がり続けるかどうかは分かりません。


普段アニメを見ない人にも鬼滅の刃が爆発的に流行った理由を考えながら、その当時の心情を思い出してみたいと思います。


私は鬼滅の刃を当時、一話から録画してみていました。


これはたまたま鬼滅の刃が始まる前に見ていたアニメを毎週録画していたため、そのまま鬼滅の刃も録画されることになったたためでした。


鬼滅の刃が始まる前は全くといっていいほど話題になっておらず、YoutubeでのPVも20万再生そこらだったと思います。


私自身全く期待しておらず、暇つぶしに見てみるかと思いみることにしましたが、初めて鬼滅の刃を見たときは「あれ、これメチャクチャ面白くね?」でした。


今考えると作画は言うまでもなく、一話のつかみは完璧だったと思います。


第一話にして中つつましく生活していた主人公の家族が惨殺されるという衝撃、あげくに妹の一人は化け物になり、そしてここから妹を救うために鬼と戦っていくという、一話だけで多くの期待を視聴者に抱かせました。


私はもうこの時点で、それなりに来週の話を見るのが楽しみなっていましたね。


「鬼ってどんなやつらなんだろう?」


「主人公は平凡そうだけど、どうやって戦っていくんだ?


と、色々考えを膨らませていました。


この一話のみで、普段アニメを見ない人でもこれからの展開への期待、ショッキングな内容、今までのアニメと区別できるほどの作画の圧倒感など多くを受ける事ができ、掴みとしては最高だったでしょう。


***


そして、ここからの鬼滅の刃も普通に面白いと思って見てました。特に魅力的だったのは今はもう失われていますが、鬼が登場したときの不気味なBGMとダークな世界観です。


正直いって、序盤のこのまだ鬼が未知な存在で、鬼が出てきた時に現れる不気味な感覚を受けていた時が一番鬼滅の刃が面白かった時期なのではないでしょうか。


このダークな世界観が、多くの人を魅了した要因の一つだと思います。当時、それなりにアニメを見ていた私は他のアニメとは大きく異なる何かを感じました。


そして次の衝撃ポイントは、錆兎を殺した鬼の首を切る際に出た水面斬りのエフェクトです。


今までのバトルアニメでは、私の知る限り葛飾北斎的な作画で技が繰り出されるというのは見たことがありませんでした。


このバトル作画は他の数多くのバトル作品とは一線を画しており、鬼滅の刃が持つ独特の魅力を際立たせました。


古風でありながら先進的な美しい作画は、多くのバトル漫画を見てきた人にも新鮮な驚きを与えたと思います。


バトル漫画は数多く存在しますが、技のエフェクトにはあまり大きな違いがないように感じます。


しかし、鬼滅の刃はその常識を打ち破り、新たな衝撃をもたらしました。


そして私が当時受けた最後の衝撃ポイント、これが鬼滅の刃が急速に流行り出したきっかけだと思います。


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それは第十九話に登場したヒノカミ神楽です


きっとあなたもこの話で腰が抜けたでしょう。鬼滅の刃をここまで見た全員が同じ感覚を味わったと思います。


その前の第十七話で善逸が繰り出した『霹靂一閃 六連』の作画も驚異的で、今まで見てきたアニメとはレベルが違いすぎる!と驚き、興奮しましたが、やはりヒノカミ神楽は別格でした。


普通にぼーっと主人公の父親との回想シーンを何気なく見ていたら、水の呼吸を使っていた主人公が急にそれとは正反対の炎を用いた技を使うのですから。


バトルアニメの展開のテンプレートとして、新しい技を使う際には主人公がその前の話で練習していたり、新しい技を使いそうな雰囲気の時間のかかった演出があります。


しかし、ヒノカミ神楽に関しては、炭治郎が新しい技を試す特訓をしているシーンはなく、まるで悟空が初めてスーパーサイヤ人になった時のような、今にも主人公が変わりそうだぞという前兆もありませんでした。


本当に唐突に、今までの炭治郎とは正反対の技を使い出したのです。これは大きな驚きでした。


そしてその新しい技をもったいぶらずにテンポよく、まるで映画のような強烈な作画とともに実戦で使用したスピード感が心地よく、圧倒感を与えました。


鬼の首を切った後の特殊エンディングへの導入もとても素晴らしかったです。


この話だけのために用意された特殊エンディングによって、アニメを一話見たという感覚ではなく、映画を一本見たような感覚に陥りました。


この十九話で当時、


「このアニメやばすぎるぞ」


とアニメ界隈から飛び抜けて、普段アニメを見ない人たちにも広がっていくのを実感していました。


こう振り返ってみると鬼滅の刃はいくつもの他のアニメと異なる革新的な部分があったことに気付かされます。


鬼滅の刃の制作会社であるufotableは鬼滅の刃を飽きさせず、これからも人々に衝撃を与えるために多くの工夫で人を驚かせてくれるでしょう。


その結果、『鬼滅の刃』はアニメ業界においては一つの基準となり、未来の作品にも大きな影響を与えることになると思います。


『鬼滅の刃』が示したように、真に革新的で心を動かす作品は、多くの人々に希望と感動をもたらす力があります。


これからも、このような作品に出会えることを楽しみにしつつ、『鬼滅の刃』の魅力を再び感じながら、この世界を一緒に楽しんでいきましょう。


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