夫との戦い【５】

モラハラ夫にキレる！

私は一度離婚しているけれど
離婚推進派ではない。

続ける為の冷静な考察は必要だけど、柔軟性も、ケロリと忘れる忘却力も必要だと思う。
こういう風に小難しく結婚生活を観察しないことも幸せへの近道だろうなとも思ってる！（笑）

前回の離婚では、自分の役目は終わった、やれることは全部やったよねと不思議なくらいスッキリとし、とてつもなくスムーズに離婚への道が開けて行ったので今回のこの胸ク○の悪さはなんだ…改善の道も、離婚の道も、ちっとも進まない！
とずっと考えていた。
このまま終わりでいいという訳ではなさそうだと。

そもそも子供に父親を作ってやりたくて再婚した訳ではないのに夫の機嫌を取り続けたのはなぜか。
夫が次女に八つ当たりしたり、大人げない事を言い出さない様にしたかったのだと思う。
結婚に対して夢も希望も持てなくなるかもとか、新しい父親なんてこんなもん…とがっかりさせても可哀想とか。
本当はそんな表面上の事なんかどうでも良かったのにね。
娘は成長しているのだし、あくまでも私と夫の問題で、もっとどんどん言い合って、恐れず見せ合って揉めまくっても良かったのかもな…と思ったが、私は相手の力量を察してしまうので（これもHSPあるある）、これ以上は言わないでおこうとか、ここまではこのヒト、今対応出来ないだろうと思うと自動的に黙る。すると怒り貯金が貯まる一方。現金化したら相当金持ち、億万長者並。
夫の望む結婚生活ってコレが理想なのかと察して黙って、とにかく観察したり、分析したり…コレ、ワタシの悪いクセ。よって事態を無駄に長引かせる。

「広い視野を持って色んな角度からモノゴトを見ないと」
と夫の口から出た暁には、アナタこそブリンカー付けられた競馬ウマみたいーと、ツッコミたくなった。
（※ブリンカーとは競馬の馬が視野を狭くする為に付ける道具）

エラそうにすればするほど、逆にちっさい人間みたいでみっともないけどいいのか？！…とも思っていた。

私ったら口に出さないだけで結構失礼だよね。
うん、
「言ってないからいいよね…」
と思ってるから治らないよ。

夫は自己中なの？
自己中心的では済まないような…
と思いながらネットで検索していたら、
『自己愛型パーソナリティ障害』の記事を発見。
※現在は自己愛性パーソナリティ障害という記述になった模様※

９つの条件にほぼ夫が当てはまっていた。
そして更に細分化された特徴まで笑えるくらいピッタリ。

それはそれはもう衝撃で、心底ガッカリした。

このガッカリは、夫に対してではなくて、こんな簡単に分類されてネットに表示されてるのにどうして早くみつけなかったんだろうという、無駄にモヤモヤした期間に対してのがっかりね。

あーこういう人ってたくさん居て、こういう考え方が問題で傾向と対策があるんじゃん！！
と、もうびっくりするわ、大発見したみたいに衝撃は受けるわ、心がてんやわんや。

あー、これだわきっとー！
障害という表現に関しては医師の診断を受けた訳ではないのと、後々改善するので夫ごとくくることはしないけれど、
「ウチの夫はモラハラ？自己中？なんなの？」
とモヤモヤしている奥様方は見てみると何か感じるところがあると思う。

私は、やっと夫というヒトの問題の核をとらえた気がした。

私が気にし過ぎだったのでもなく無く、
夫もただの嫌なヤツではないのだという理解が出来てすごくスッキリした。
知らない事を知るって楽しいなぁ～と別の角度から喜びが湧き上がったほど（笑）

とはいえ、今まで夫に言われた事をきれいさっぱり消せる程、ワタシは善人でもなければ、夫に恋する乙女でもないので
「これで戦える！勝てる！」
と…何に？って感じだけれど、ここをクリアすれば何かが動くと確信した。

それまで何度話しても
「まー10個のウチ2個話したからここまでにするか…」
と小出しにして地味に解決してはまたイチから説明しては繰り返され、
「またここから説明かよー」
と思たりして、
『世間の夫婦ってのは、この不毛なやり取りを一生続けて行きながら
絆とか家族愛に昇華させて行くもんなんですかね？』
と、誰かに問いたい衝動に駆られたものだがやっと分岐点に立てた！

克服のポイントまで書かれているその記事を
ザーッとコピーしてメールに添付した。

そして、仕事が終わった時間を見計らって
夫にメールを送信した。

『私はこの記事にはアナタの事が全て書いてあると思った。
この問題こそが私がアナタを理解出来ない発言の素で、アナタが自分を正しいと思ってしまう原点だと思う。
この部分を認められるかどうかは任せます。

何度も繰り返して来た
同じ様な話し合いをする気はもうない。
認めるか、認めないかだけ。
私はアナタが病気だ、異常だと騒ぐ気もない。
この記事を読んでどう思うかだけを知りたい。

これがアナタに対して出来る
私からの、最後の誠意ある質問です』
と書き添えて。

とにかく相手の気持ちを考えるというのは日常だけでなく、会社の人間関係でも必須。
ひとりで出来る仕事ならいい。
部下も育てて行く年齢となり、いつまでも俺が…じゃない。
今度は自分が誉めたり、譲ったり、察したりする番なんじゃないの？
夫を可愛がってくれる先輩も居るのに、このままでは非常に惜しいと思ったし。
さあ、これでいい！
後は夫がどう感じるかは自由。
ダメなら私は子供達と出て行くだけ！

気分爽快で、さてとワタシの人生、また冒険だわ！
と思っていた。

なんだろうね、普段は方向音痴なのに
こういう時はとても力が湧いて
さぁ自分の力でやって行こう、きっと行けるという根拠の無い自信だけが満ち満ちて来る。

心は晴れ晴れ、
夫婦の未来より
理解出来なかった謎が解明出来た事にウキウキした自分を
ワタシは嫌いではない。

＜続く＞