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科研費獲得のコツ【1.はじめに】

かんりにん1号です。
昨今は大学運営費交付金が減少傾向にある中、各大学教員においては外部資金の獲得が求められており、外部資金が獲得できるか否か?で天と地との差があるため、現場の研究者のプレッシャーは年毎に高まっていると云えるかもしれません。

外部資金はどうやったら獲れるの?は難しいテーマでありながら、研究者同士のコミュニティーでコツが公にされることは中々ありませんでした。
最近でこそ科研費獲得のコツ的な書籍や記事も見られますが、かんりにん1号的にもっとコンサイスにまとめられたモノがあるといいなぁと思ってきました。

かんりにん1号もこれまで科研費やら民間助成金申請に齷齪(あくせく)して参りまして、他の先生方とも互いの申請書の見せ合いや各種レビューをさせて頂いた経験から、書き方のコツについて出来るだけコンサイスにまとめたいと思いました(因みに、かんりにん1号の正体は辿っていけば分かってしまうとは思いますが、自慢でも何でもなく本記事の説得力のために一応公開すると、HFSPや基盤Aを初め、民間助成金も数多く獲得してきた経歴があります)。
勿論、かんりにん1号の観点だけが良いとも思っておりませんし、そもそもこの種のことに100点という絶対など有り得ません。
コツに対し表現の仕方の違いもさることながら、自分にしっくり行く方法が他にある、というご意見もご尤もと思いますので、その辺は取捨選択して頂ければ嬉しく思います。

なお、かんりにん1号は研究法人(一般社団法人(非営利型))を運営しており、法人運営の観点から木戸銭として本稿より先は有料記事をさせて頂きたく、予めご了承頂ければ嬉しいです。


本シリーズ「科研費獲得のコツ」の概観

本シリーズコラムは7本の記事から構成されています(予定)。

  1.  はじめに(本記事)【無料記事】

  2.  上位概念と下位概念による展開とロジックツリーの俯瞰【有料記事】

  3.  風吹けば桶屋が儲からない?【有料記事】

  4.  ポンチ絵について(予定)【有料記事】

  5.  実現可能性・予備検討について(予定)【有料記事】

  6.  文章の構成・字体について(予定)【有料記事】

  7.  民間財団などの場合(予定)【有料記事】

例えば「文体・体裁を整える」など、この手のフォーマルな文章を書く上で当然至極のコトは出来るだけ排除し、自分が集中するポイント、およびその理由について記事にしていきたいと考えています。
1つ1つのコラムが独立して読める様にしますので、コラム間で多少の内容の重複があるかと思いますが、予めご容赦頂ければと思います。

一般にノウハウ本というジャンルでしょうか?そういう本を見ると、「これはすべき・オススメ(肯定形)」「これはダメ(否定形)」など、確かにチャプター毎になっていて一見分かり易い様にも思えたりしますが、実際その全てをアタマの中で整理できるわけがなく、ましてやその全てのエレメントを自分の仕事(例えば1本の申請書)に注入できるわけでもありません。
そもそも、肯定形と否定形の連続がアタマを混乱させます。
そういう意味で、かんりにん1号は余りこの手のノウハウ本・文章は元々嫌いです。

このシリーズコラムでは、出来るだけ「肯定形」の表現をし、「否定形」は「肯定形」を裏付ける論拠として紹介し、「否定形」で以て「肯定形」の「浮き彫り」を形成することによって、読者様の「肯定形」に対するイメージ形成にお役に立てればと思っております。
本シリーズコラムを通し、読者様の独創的な研究活動に貢献できることを、かんりにん1号は切に願っております。


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