ななみつき

図書館勤務の元塾講師。たまに占い師。本や図書館のこと、教育や占いのことを書いていけたら…

ななみつき

図書館勤務の元塾講師。たまに占い師。本や図書館のこと、教育や占いのことを書いていけたらいいな。占い師ネームは風羽(ふう)です。

最近の記事

舞台に立っていたわたし。

先日、劇場にお笑いライブを見に行った。若手からベテランまで、10組ほどの芸人さんたちが次々に出てきて、目の前で漫才を披露してくれる。いろんなタイプの笑いがテンポよく届けられ、あっという間の一時間半だった。2020年は、なかなか劇場やライブ会場に足を運ぶことができなかったので、とても楽しい時間を過ごすことができた。 漫才だけでなくライブ全体の構成にも工夫がされていることに気づく。若手とベテランのバランス、ネタの時間配分、休憩の挟み方……その全てが、観客を飽きさせないように考えら

    • 図書館へようこそ!

      「ご案内しましょうか?」 わたしは、図書館に勤めている。図書館のカウンターに座っていると、様々なお尋ねを利用者の方からいただく。すぐに声をかけてくれる方もいれば、キョロキョロと辺りを見回しながら考えている様子の方もいる。そんな方には、こちらから声をかけるようにしている。 図書館というと、あなたは何を思い浮かべるだろうか? あなたは、図書館で何ができるか知っているだろうか? え? 図書館って本を借りるところでしょ? もちろんその通りだ。図書館では、本を借りることができる

      • 身長170センチは、コンプレックスになり得るか

        少し前にネット上で、身長の高い女性が 「女なのに身長高くてすみませんみたいな謙虚さがほしい 」と言われた というような記事を見た。 それに対して本人は全く気にしていない様子で、むしろ「プライド傷つけてすまん!!」とネタにして笑っていた。 わたしは、身長が170センチある。くだんの女性は167センチほどと書かれてあったので、わたしのほうが彼女よりも若干高い。そして、彼女と同じように身長が高いことに対して、コンプレックスに感じたことはほぼない。だから、わたしが同じようなこと

        • 占いは用法用量を守って、正しくお使いください。

          占いは当たらない。 そう思っている人は少なくない。わたしは今、占い師として活動しているが、わたし自身も占い師として活動を始める前は、「占いなんて当たらないでしょ」と思っていた。そんなわたしがなぜ占い師をしているのか……という話は、また別の機会にお話するとして。今回は、果たして「占いは当たらない」は真実なのか?ということをお話したいと思う。 わたし個人の考えではあるが、そもそも占いは、「当たる」とか「当たらない」とかそういう問題ではないと思っている。もちろん占い師として仕事

        舞台に立っていたわたし。

          あの日の自分

          2013年3月30日。カーテンすらない部屋の床に、コートを布団代わりにして眠った。部屋にあるのは、スーツケース一つと小さなバッグだけ。 あぁ……わたしって、所詮こんなもんなんだ…… そう思うと泣けてきた。 きっとわたしは、この夜のことを忘れない。 翌日わたしは、六年間を過ごした山口県を出た。 わたしが山口に引っ越しをしたのは、大学四年生の卒業式前だった。 あとは卒業式を残すのみ……という時期に、引っ越しをした。大学の同期の中でも誰よりも早い引っ越しだった。理由は、就職した会

          あの日の自分

          その本をわたしは知らない。

          「子どもが本を読まないんですけどおすすめの本ってありませんか?」 図書館のカウンターにいると、こんな質問をいただくことがある。この質問は、実は二つの問からなっているのだけれど、今回は後半「子どもにおすすめの本」という問に対して答えていこう。前半は改めて書こうと思う。 「子どもにおすすめの本を教えてほしい」 その問に対して、図書館員の多くは内心「ここにある本全部」または「そんなものはない」と答えたいに違いない。図書館にある本は全て、来館者に読んでもらいたいと思って揃えてい

          その本をわたしは知らない。

          異世界に転生する方法

          巷では、「異世界転生もの」と呼ばれる小説が流行っているのを皆さんはご存知だろうか。出版業界は衰退傾向にあると言われ始めて久しいけれど、それでも毎週一千冊以上の本が出版されている。様々な分野の本が出版されているが、その中で出版冊数が多いのは、小説を始めとするいわゆる文学作品だ。その中でも、ひときわ冊数が多いとわたしが感じているジャンルがある。それが「異世界転生もの」だ。書店で平置きにされていることも多いので、見たことがある人もいるかもしれない。 ストーリーはそのまま。主人公が

          異世界に転生する方法