わたしと愛しい世界

悲しい悲しい悲しい

どうして私はこんなに孤独なのだろう

世界でたったひとりぼっちの気分。

孤独と絶望に飲み込まれて
深い暗い底で息ができない

世界とつながりたい

人を愛したい

ただ、それだけ。

本当に、それだけ？

なぜ、人を愛したいの？

愛することができれば、
豊かになるから。

ちっぽけな自分を
尊いと思えるから。

じゃあ、
もうすでに豊かで尊いのだとしたら？

本当に

本当に

心から求めているものは？

おいしいものを食べて
きれいなものを見て

おいしいねって
きれいだねって

この世界で素晴らしいひとときを
愛おしいきみと過ごせて幸せだよって

伝えあうこと。

ただ、それだけで幸せなはずなんだ。

なのに、
どうしてこんなにねじれてしまったんだろう。

愛したい愛したい愛したい

狂ったように
降りしきる雨の中で叫び続ける

でも、

大丈夫

ずぶぬれになるまで雨に打たれて
身体の芯まで冷え切ったら

あとは私の生きる力を信じるだけ

もう一度きみと笑いあいたい

美しい世界の輪郭に触れたい

そのために

湧きあがる欲望を信じるだけ

鳥の声
夜の終わり

雨上がりの美しい空に虹がかかる

あぁ。

私はもう、大丈夫

世界はこんなにも美しくて愛おしい

私は私を

私を育んでくれた世界を

こんなにも愛している！

愛しくて尊いきみへ

生まれてきてくれて
今日まで生きていてくれて

ありがとう

ありがとう