本「うちのカレー 食堂のおばちゃん(7)」
オーディオブックにて。
山口 恵以子著。
久しぶりの食堂のおばちゃんシリーズ。
ぶっちゃけ、特別面白くも
特別つまらなくもない。
毎日食べる家のご飯みたいな感じかなー。
おいしいけど
すっごーくおいしいって感じではなくて。
でも安心するっていうかなんていうか。
そうだよ、安心感!
なんかね、
もう親戚のおばちゃんみたいな存在なのよね。
食堂のおばちゃんたち。
だから物語を聞いているだけで
なんかホッとする。
そういう小説があるって
ある意味すごくないか。
すごいと思う。
ただね、メイちゃんの件。
LGBTのメイちゃん。
おじいちゃんは理解できない。
孫の男の子が、女性になってしまったから。
でも、今回
和解することができたわけ。
でもね!
でもね!
和解して初めて会うのに、
メイちゃんが六本木でやっているショーを見に行くってさ。
そりゃあないでしょ。
ないよ。
いくら理解しようと思っても
ショーを見に行けるようになるのは
時間がかかるはず。
そこがねー
リアリティーなくって
「ないわ」って心の中で叫んだわ。
なんで、そこが残念かっていうと
このシリーズは
人の心や交流を丁寧に描いているものだから。
だからこそ、なんだか残念な気持ちになったのだと思う。