見出し画像

福祉作業所めぐり

この夏休みは、次男と一緒にB型福祉作業所めぐりをがんばった。
(正式には就労継続支援施設B型っていいます。障害があって一般企業で働けない人が支援を受けながら働く場所で、お給料ではなく『工賃』って名前の対価がもらえます。)

自閉症スペクトラム障害、軽度知的障害の我が家の双子。高2。
同じ障害名、同じ手帳持ちだけれど、長男は障害者枠での就労路線。
度を越した昆虫マニア、感覚過敏がひどい次男は、その辺ちょっと悩ましい。

ふたりとも都心の企業の特例子会社に実習も行ったけれど。

次男はとにかく触るのがダメで混んでいる電車には乗れない。音や声にも敏感。通勤にしても通所にしても限られる。単純作業は集中してできるし早いし正確だけれど、気持ちがすぐ乱れる。日によっても、朝晩でも、機嫌が変わるし、好きな昆虫の事以外は気持ちを安定させるのが難しい。

支援学校卒業後の生活はまだ決めていないけれど、私の店でバイトをさせるとか、昆虫を売るとかも考えてる。福祉作業所もとにかく数を見ないとわからないので見学しまくった。

今までも機会があれば、障害者雇用をしている会社とか、就労移行施設とか、グループホームとか、B型作業所、生活介護施設をポツポツっと見学に行っていたのだけれど、次男本人を連れて行くのは初めて。

ちなみにうちの地域にはA型作業所はない。
あったら次男に合っていそうなんだけどね。工賃もB型より高いしね。

今回見学したのは
パンを作っている所。
刺繡の小物やジャムを作っている所。
レストラン。
お弁当を売っているところ。
ボールペンの組み立てや箱折。
いろんな作業がある。

工賃は時給150円とか、200円とか…月1万円とか、3万円とか。
バリバリ普通の会社みたいに働いている作業所でもそんなもの。

作業所によって、重めの方が多かったり、軽めの方が多かったり、年齢層が高めだったり、若い人が多かったり、いろいろ。

生き生きと働いている方、真剣に黙々と作業をこなしている方、落ち着かない方、全体に笑顔があふれ明るい雰囲気の作業所、逆にどんよりと暗い雰囲気の作業所。

職員の方も、いろいろ。厳しめだったり、優しかったり。

目指すところが、「作業所の次は就労移行、いずれ就労」「高い工賃を目指す、障害者の自立を」という所もあれば
「その人らしく」という所も。

一緒に働く仲間としてリスペクトが感じられない所もあった。残念。

次男は、周りの人たちの雰囲気や職員の人の言動を感じ取って
「ここなら行ってもいいな」という順番をつけていた。
工賃や仕事内容ではなく、寄り添った対応をしている順番だな、とわたしも思った。

2学期は第一希望の作業所に実習に行かせてもらえることになった。やってみないとね。

夏の間、作業所見学をしたり、勉強会に参加したり、子供たちと遊んだり、仕事したり、おいしいもの食べに行ったり。
特に大変だと思わずに日々を過ごしていたけれど、ある日突然、腹痛で動けなくなった。
波はあるけれど、毎日痛かった。


あまりに痛みが続くので、大きな病気かと思ってCT撮ったり、検査したけれど、どうやら原因は古傷とストレス。
ストレス??
え?って感じ。
無理している意識はなく、夏中、楽しかったから。
作業所見学も、虫取りも、全部楽しかった。新しいこと全部。

でもね、新しいことを体が受け付けないのよ。

これがオバサンってことだよっ!!!

と自分に言い聞かせる。。。

皆さまもご自愛くださいませ
(ジェーンスー&堀井美香 オーバーザサン風)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?