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結婚する友だちの幸せを願って胸も目頭も熱くなった話。(恋愛エッセイ#37)

仲のいい女の子の友だちが
めでたく今日入籍した。


彼女はわざわざ一昨日LINEで
今日入籍することを知らせてくれた。
何気ないことのようで
とても大きな知らせだったから
連絡してくれたことも
もちろん内容も
正直すごく嬉しかった。


今でこそ回数と頻度は減ったものの
彼女とは学生のころも
社会人になってからも
よく連絡を取り合っていたことを
昨日のことのように思い出して
とっても懐かしくなっている。



仕事のこと
恋愛のこと
家族のこと


思い返すと
ホントにいろんなことを
夜遅くまで話したなと
当時の光景が目に浮かんでくる。



彼女の性格はとってもはっきりしている。


「マジ仕事やめたい」
なんて何度聞いたか分からないし

「上司ホント使えねえわ」
「お兄ちゃんの嫁がマジで感じ悪い」
など決してよいとは言えない口ぶりで
思ったことを口にしていたことが
とても印象深い。


ぼくが当時付き合っていた彼女に
振られたときなんて
「はあ?なにその女!ひろし別れて正解だよ」
と未練タラタラのぼくを
ど直球になぐさめ励ましてくれたものだ。
(きっとちゃんとしたなぐさめだったと思う)


一緒に仕事をしたことはないけれど
彼女は仕事ができると思う。


実際学生時代には課題などに対して
かなり真面目に取り組んでいたし
社会人になってからは
シンガポールで働いたりもしていた。



断片的だけれど
きっと彼女は優秀だ。


そんな彼女と夜中12:30くらいに
結婚について話したことがある。


彼女は
「きっとわたし結婚できないと思う」
と切に真剣なトーンで話していた。


実際にまだ結婚に興味ないとも言っていたから
「できないよりしたくない」
といった感じだろうと
ぼくはふわっと思っていた。



そんなある日
彼女は婚活サイトに登録をして
真剣に婚活を始めたことを
教えてくれた。


婚活サイトを牧場になぞらえ
知り合った男性を「牛」と
呼んだりしていて
なんともいえない笑いを覚えたけれど
彼女は「結婚するモード」に
なったのだと
ぼくは彼女の真剣味を感じ取った。



彼女はできる女子であるから
必ず結果にコミットすると
ぼくはそのときから
疑わなかった。



そして同棲し始めたという
数ヶ月前の連絡からの
一昨日の結婚するという連絡だった。




一昨日彼女とLINEをしていて
これまでのやりとりを思い出した。
なんとも言えない懐かしい気持ちと
嬉しい温かい気持ちに包まれた。



「お幸せに」とはよく言うけれど
「幸せになってね」という言葉を
初めて人に伝えたかもしれない。


その瞬間にこみ上げるものがあった。
なぜだか分からないけれど
昼間からぼくは泣いていた
そしてこれを書いている今も
泣きそうである。




人は本当に幸せを願う相手に対して
こうやって想いを伝えるのだということを
ぼくは学んだし
自分にも跳ね返るものがあるということを
同時に学んでいる。


今日の夕方友だちから
「無事に入籍したよー」
とLINEがきた。


一緒に送られてきた写真には
とても優しそうなだんなさんと
とても幸せそうな彼女が写っていた。




そういえば
「幸せになってね」に対して
彼女は
「すでに幸せだけどね」と
返信してきていた。


なんともうらやましい話だと思う



友情に男女とか関係ないのだ
友だちは友だちで
大切な存在には変わりはないのだ。




そんな存在の人が
幸せになることは
こちらにとっても
このうえなく幸せで
何度だって胸や目頭が
熱くなっていいではないか。



ぼくは純粋にそう思う



心からのおめでとうを
改めて彼女に送りたい。



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