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姿勢は健康のバロメーター

普段の座っている姿勢や立っている姿勢、食事のときの姿勢など、考えた事はありますか?

姿勢といっても人それぞれ異なり、姿勢というのは普段のカラダの使い方の癖を表しているものです。

 長時間のデスクワークは労働時間の平均75%を費やしているといわれており、頸部の疼痛、肩こり、腰痛の順に筋骨格系疾患の症状を呈することが多くなります。またこのデスクワークや手元の作業をしている時間を意識的に減少させることによりカラダにとってはメリットは沢山あります。 

普段、何気なく座っている姿勢はどれが一番近いですか? 

職場や自宅の環境、座面の材質によっても座り姿勢は変わってきます。 
1 日あたりの座位時間は 多いと平均8.4 ~ 9.3 時間というデータ結果があります。更にコロナ後の在宅ワークが増えた環境下では更に増えているのではないかと考えられます。長時間座位で身体に及ぼすリスクがあると述べられている文献もあり、 代謝性および慢性心血管疾患を発症するリスクは高まります。またそれにより、死亡率の増加にも繋がりかねません。
背中が丸くなって過ごしている方は、呼吸が浅くなり、首肩の痛み、腰の痛みを感じている方が多いのではないでしょうか?

意識的に立つ時間を確保するだけでもカラダは変わってきます。
立っている姿勢は全体像を確認することが出来ます。

まずは自身の立ち姿勢タイプを調べてみましょう~
横から見た時に、下記の5つのポイントが一直線になるか確認をします。        〇耳後ろの骨、乳様突
〇肩の外側の骨、肩峰
〇股関節の骨、大転子
〇膝のお皿の後方
〇外くるぶし

この赤丸が5つのポイントになります。このポイントが一直線に並んでいるか見てみましょう。

一直線に5つのポイントが縦に並んでいれば正常な姿勢がとれていますが、脊椎の生理的なS字の弯曲を描いているかも確認してみましょう。
姿勢の取り方によっては硬く伸びにくくなっている筋肉や筋力低下が引き起こされている部位が姿勢をみただけでも分かります。

逆をいえば正常な姿勢から逸脱している場所を修正することで姿勢改善への近道になります。

立ち姿勢のエクササイズ
普段、通勤で電車を利用している方は空いている席に座ろうとせず、トレーニング時間と思い、実践してみましょう!

❶脚を骨盤幅で広げ立つ
❷ペットボトルを頭の上に乗せ、脳天で押し上げる様なイメージで上に背骨を真っすぐと伸ばしていく
※この時、顎が上がらないよう注意
❸地に着いている両足と頭で上下に引っ張り合いをするように更に伸びる
※床から足が浮かないように注意
❹胸や肋骨が出てこないように、肋骨を背骨の方に引き込むように❸の動作をしながら行う

・お腹に力が入ってくるのを感じ取れましたか?
・エクサササイズを始める時とエクササイズ中でどの位姿勢が上に伸びましたか?

ペットボトルを乗せ、上に押し上げた際にカラダの動き量がどの程度、どこの部位が動いていたか。これが自身の姿勢を治すポイントの部位が評価できます。逆をいうと普段使えていない機能が露わになるということです。
普段から使っていてほしいお腹の力の使い方がこれで出来ます。座っている時や歩いている時、運動するにしても姿勢が崩れていては効率的な運動とはなりません。まずは姿勢に気を付けてみませんか?

当施設では、理学療法士による指導やアスレティックトレーナーによる指導を行っております。詳しく知りたい方や指導を受けたい方は、お問い合わせよりご連絡ください。

引用・参考文献
・Charlotte L. Brakenridge,Evaluating Short-Term Musculoskeletal Pain Changes in Desk-BasedWorkers Receiving a Workplace Sitting-Reduction Intervention, Int. J. Environ. Res. Public Health 2018.
・Alexander R. Kett, Sitting for Too Long, Moving Too Little: Regular Muscle Contractions Can Reduce Muscle Stiffness During Prolonged Periods of Chair-Sitting,Frontiers in Sports and Active Living, Volume 3, 2021
・PHI pilates Mat Work programテキスト