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人口約600人の過疎集落に新たなゲストハウスができました〜丸1年間のリノベーションと150の関わり〜

こんにちは。
SLOW HOUSE@okuizumoオーナーのゴローです。

昨年7月〜地域の空き家をお借りし、リノベーション作業をしてきたゲストハウスSLOW HOUSE@okuizumo。

今回は9月29日に開所式を行い、無事にオープンすることができたのでこれまでのことを紹介させてください。

2023年7月〜リノベーション開始。

布団や衣類、調理器具が大量に残ったままだった。

昨年の7月から、地域にあった空き家をお借りして、リノベーション開始。といっても、布団や衣類、家具等がそのままだったため、まずは片付け作業から。

町指定のゴミ袋を大量に購入し、ひたすら衣類等を詰めていく。埃の量もかなりひどく、咳き込みながら一つずつ。詰めたゴミ袋を山積みにして、「この感じリノベっぽい」と楽しみながら作業をした。

新しいことが始まったことがただただ楽しくて、ワクワクしながら進めた。今思えば、未経験であり無計画だからこそ始められたことなのかもしれない。

そんな中、近くにある「レンタルスペース&キッチン金吉屋」という素晴らしい古民家をリノベーションしたお兄さん達が様子を見に来てくれることがあった。

「こんなやり方してたら一生終わらんぞ。今度トラック持ってきてやるけん一緒に捨てに行こう。」

その翌日、あきさんがトラックに乗って現れた。
「積むぞー!!」

箪笥などの大きな家具がどんどん運び込まれていった。同世代の仲間たちが応援に駆けつけてきてくれて、みんなで作業することがとにかく楽しかった

土日中心の作業だが、1ヶ月後にはこの状態にまで片づけることができた。

2023年10月〜人生初クラウドファンディングに挑戦

ちょうどタイムリーで昨年7月にリリースされたHIOKOSHI

2023年10月6日〜11月13日ではクラウドファンディングに挑戦をした。これほどまでに0から企画し、精神的にも体力的にも力を注いだ期間は初めてだった。

これまでのこと、今考えていること、未来に向けて。自分と向き合い、人と向き合い、将来と向き合った。

夜な夜なやりたいことの言語化に苦しみました笑

いろんな方々からのサポート、協力のお陰で何とか全国から2,046,500円が集まり、1ヶ月のクラウドファンディング期間を終えることができた。

このクラウドファンディング期間中にオンラインイベント登壇の機会を頂いたり、新聞で取り上げて頂いたり、ここから一気に露出するチャンスが増えた。

また、年末のタイミングには『CAMPFIREクラウドファンディングアワード2023』と『地域おこし協力隊クラウドファンディングアワード2023』にてダブルノミネート!たくさんの嬉しい話が舞い込んできた。

このクラウドファンディングを通して様々なことを学び、人生においても大きな経験になった。

リノベーション作業を通して150名以上の関わりができた

コンクリ打ち初体験。教えてくださったお二人ありがとうございました!

リノベーションをきっかけにこの地域へ遊びにきてくれる方も増えた。
それまでなかった繋がりができたり、元々あった繋がりがより深くなったり。

中には、初めての島根県で出雲空港から直接この集落に来てリノベに関わる子もいた。「初めまして」から、共同作業を通してコミュニケーションが生まれ、仲良くなって「また来ます!」と言って帰っていく。ある子は最初にInstagramでDMをくれて、昨年の冬に2泊3日でリノベーションをしに関東から来てくれた。その後も連絡をとり、今度は2ヶ月滞在する繋がりになったり。

従来の「見る」「食べる」の消費型観光の形からは外れた、過疎地域ならではの「繋がる」「手伝う」などの共創型観光の新しい形が少し見えた気がした。

ありそろうさんの資料。
共感が強かったのでシェアさせていただきます。

リノベーションを通して、この繋がりができたことが「過程をシェアする価値」であり、あえて「時間をかける意味」だと感じた。

SLOW HOUSE@kesennumaメンバーも現地に駆けつけてくれました。
冬の間も毎週土日で作業。時には休憩で長時間話したり笑
地域おこし協力隊の交流の場としてリノベ作業を行ったり。
POOLO LOCALで奥出雲ツアーを企画したり。

今年の7月〜8月では、この集落に関東から2ヶ月滞在の2人が来てくれて、リノベーション作業を手伝ってくれた。まだまだ未完成の状態からこの2ヶ月間で一気に完成に近づきました。ありがとうございました。

ちはるとこはるとりゅうさんがやってきました。

8月17日(土)では、『みざわまちあかり』という地域のお祭りのタイミングで見学会を行った。そこに合わせて今までのリノベーション作業の様子をプリントにして、ギャラリー風にした。地域の方々に見ていただく機会になり、150名以上が来てくださった。手伝ってくれた皆さんありがとうございました。

見学会とは別のタイミングで
おばあさんともお話できました。

簡単にお部屋のご紹介

ここで少しお部屋の写真をご紹介します。

正面玄関を入ると目の前にキッチン&カウンターが現れます!
入って左側の壁を取っ払うことで土間続きの開放感ある
スペースになりました!
ギャラリー風エリアです!
客室に続く廊下です!
2段ベットが2つあるドミトリールーム。
3方向からカーテンで閉められるようになっています!
2名個室部屋です。2人でもゆっくり落ち着けるお部屋です。
大きな窓が特徴の1名個室部屋です。
広々とお使いいただけます。
白ベースで清潔感あるトイレと洗濯機です。

お部屋の紹介とご予約はこちらからご覧なれます!↓

先月9月29日にグランドオープン

そして先日9月29日には、地域の方向けにグランドオープン開所式を行い、正式なオープンとした。式自体はSLOW HOUSE@okuizumoから歩いて30秒にある『レンタルスペース&キッチン金吉屋』にて以下のスケジュールで行った。

当日急遽欠席となってしまった方も数名いらっしゃいましたが、時間通りスタートすることができた。

慣れない場に緊張しながらも、地域の皆さんやお手伝い頂いた皆さんに改めて『これまで』のことと『これから』のことをお伝えすることができた。

司会進行はヤスディーにお願いしました。
地域ならではの体験や活動に若者が流れていく動きを作りたい。

奥出雲町長をはじめ、行政の方々にもお越しいただき、今の動きを共有できたのも非常に良かった。移住定住支援や関係人口創出系と相性が良いので官民連携の動きを作れたら面白いはず。ここからは写真で。

コアメンの皆さんにも一言ずついただきました!
コアメンみんなで仲良く写真撮影笑
立食パーティーに向けてお手伝いいただいた皆さんありがとうございました!
料理はともに食堂さんに。めちゃめちゃ美味しいご飯ありがとうございました!!
円になってみんなで乾杯!お酒や料理を片手に楽しくお話できました!
終わった後は、2時間くらいおしゃべり。あんなにSLOWな時間を過ごすのはいつぶりだっただろう笑

立食パーティーは自由解散で、グランドオープン開所式を終えた。準備を合わせても5時間ほどで、あっという間だった。特に大きなトラブルなく終えることができ、一安心。当日サポートしてくださった皆さん、本当にありがとうございました。

見学会に続き、みざわに3ヶ月滞在しているちはるに書いてもらいました!

改めて応援してくださった皆さん本当にありがとうございました!

片付け作業から始めた昨年の7月。あの頃から1年2ヶ月かかってしまいましたが、何とか先日オープンすることができました。

正直にこの期間は『楽しさ』だけでは走りきることができませんでした。人とぶつかることも多々あり、「自分がしたいことは何だっけ?」と初心に立ち返ることも何度かありました。関わってもらえばもらうほど、プレッシャーや不安が重くのしかかり、身体に異常がでたり、逃げたいと思うこともありました。

だからこそ改めて感じることは、一人で走りきることは絶対にできなかったリノベーション作業を手伝ってくださったコアメンをはじめ多くの方々、クラウドファンディングご支援いただいた皆さんあたたかく見守ってくださった地域の方々応援してくださった多くの方々のご協力あってのものだと強く感じています。

まだまだスタートラインに立ったところなので、ここからは運営に向けて気を引き締めて頑張っていきます。

ご都合がつけばぜひ遊びにいらしてください!お待ちしております!

お部屋の紹介とご予約はこちらからご覧なれます!↓

今後ともよろしくお願いいたします。

SLOW HOUSE@okuizumoオーナー
石亀ゴロー

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