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いい意味で狂ってる|『翔んで埼玉』

土曜日ですね、今日の映画は『翔んで埼玉』です。

実はぼく流行りものを避けるようなところがあって、観てなかったんですよね。でも、今回は映画を観れる時間が限られていたので、背に腹は変えられないと、むしろこの勢いならいけるんじゃないかということで観ました。

そうしたら、めちゃ面白かったです。「異世界おじさん」と一緒で、この設定は外れがないなと。

ストーリー
娘の結納のため一路東京へと向う、埼玉在住の菅原家。その道中車内のラジオで、ある伝説の物語が流れ始めた。それは、東京屈指の名門校・白鵬堂学院を舞台に、生徒会長・壇ノ浦百美(二階堂ふみ)と、アメリカ帰りの転校生・麻実麗(GACKT)の出会いから語られる――。見るからに東京都民の麗は、実は手形制度の撤廃を求める“埼玉解放戦線”のメンバーだった。埼玉県人を庇い立てする麗を怪訝に思っていた百美だが、何故か麗に心を惹かれていき、次第に東京と埼玉、そして千葉までも巻き込んだ抗争に巻き込まれていく――。 (引用元:翔んで埼玉|東宝[映画]

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どこまでが本当かは分からないけど廃藩置県とか、埼玉は海なし県って話も出てきたりしますよね。埼玉の人たちは最後まで観て、どういう心境になるんだろうな”っていうのが気になっちゃいました。

ぼくは生まれも育ちも東京なので、「品川ナンバーがいいよね」みたいな感覚は分かるんですけど、「結婚して東京に住むのが夢」「上京」という価値観はよく分かっていないんです。

だから余計に、埼玉の人はどういう心境でこの映画を観るの?って思ってました。もうその感情でいっぱいで。それぐらい面白かった。結果的には、全部の予想を裏切られていきましたね。

いい意味で狂っているとこういう作り方をするんだなって思いました。

ぼくは埼玉県とか、東京都とか、神奈川県とか、県というものを当たり前のように捉えてきましたけど、この映画はケンミンショーみたいな面白さがありました。映画全体を通して、県というものもこういう捉え方をしたら面白くなるんだなって思わされましたね。

例えば、白鵬堂学園が出てくるシーンで港区民はA組、

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埼玉県人はZ組として迫害されるんですが、ここの加藤諒さんが最高だったな。

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素晴らしかった。とにかく、素晴らしかった。

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あとは、秘境の地群馬が登場したりして。どんな扱いなんだろうとは思いつつ、最終的には伏線も綺麗に回収されます。こうやって振り返ると、いろいろなパロディが混ざっていました。

例えば、東京テイスティング。

東京の空気をテイスティングして、地名を当てる勝負ですね。最初の答えは、スクランブル交差点だから渋谷で、次は銀座と思いきや白金ときて、最後「この感じは…〇〇〇!」「〇〇〇って千葉じゃないの!?」っていう。

GACKTさんがこんなことをしてたら、浜ちゃんの格付けを絶対連想しますよね(笑)。

なんだろう、いい集中はしているつもりなんだけどずっと笑ってました。そのなかでキリシタンの踏み絵を想像させるような、草加煎餅を踏むシーンがあって、ハトが出てきたりいろいろなことがありますけど、埼玉県をアピールするには最高の映画ですよね。

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それから、ぼくは池袋に近いところで育っているので、埼玉県人の聖地が池袋っていうのがよく分かるんですよ。池袋は埼玉ホイホイで、みんな捕まったとか。これ作っている人、絶対楽しんでるよなって(笑)。

今でこそ渋谷まで通ってますけど、埼京線が池袋と埼玉を繋ぐっていうのがめちゃくちゃ面白かったですね。

ここでもやっぱり、埼玉の人って海がないことをそんなにコンプレックスに思ってるの?っていうことが気になりました。

それから、京本政樹さんとGACKTさんですよ。え?親子なの?って。

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ぼく調べてはないんですけど、監督、脚本家や出演者の方が全員埼玉県民なのかすごい気になりましたね。

あとは、伊勢谷友介さんと千葉とかね。

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竹中直人さんは横浜なの?とか。さすがに調べてないけど、ほとんどそうだと思うんですよ。GACKTさんがキャスティングされた理由も埼玉県出身だからなのかなって思いました。

そういう意味で、めっちゃ面白かったのが出身地対決ですよね。

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最初にYOSHIKIさんが出てきて、次に高見沢さんが出てきて、相手陣営も「嫌いじゃない」ってなって。桐谷美玲さんと真木ようこさん VS 反町隆史さんと竹内豊さんが出てきたときも「これはあのドラマそのままじゃないか」とか。

そのあとの、小倉優子さん…「弱い!」小島よしおさん……「弱い!!」ってなってからの□□□□ですよ。

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凄すぎない?この感覚って思いました。

甘えが一切ない。ある意味作りものじゃないでしょうね。こんなに設定が優れていると、次はどうなるの?の繰り返しでずっと観れちゃいますよね。

それから、ぱるるが2人のことを「BLじゃん」みたいなこと言ってたんですけど、たしかにこの設定ってなんなんだろうと思ってから、そもそも百美って誰なんだろうと思っていたんですけど

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エンドロールで二階堂ふみさんだと知りました(笑)。そして、ぱるるは可愛いです。

『翔んで埼玉』は決して、物語としては複雑なものではなかったと思います。最後は感動とはまた別に、この設定でとことん作り込んでいったら、やっぱ面白いよなって思いましたね。


(画像引用元:映画『翔んで埼玉』公式サイト映画『翔んで埼玉』公式Twitter映画屋.com


・・・


── 面白さが突き抜けてましたね。一方で壮大なプロモーションのような側面も感じました。(聞き手:Erina)

そういう意味では、なにかを評価したいときにあえてディスるってことも大切だなと思いましたね。

── ネガティブな部分もしっかり提示しておくということでしょうか。

そうです。GACKTさんがダサいたま...ってずっと言い続けていくところは、ここが1番のポイントなんだなと思いました。ダメなことを言ったことによって、その後の展開がより引き立つというのは技法としてありますよね。

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あと、ぼくは前職でたくさん物件を契約したんです。そのとき、駅前に行ってその土地について調査もしていました。なので、埼玉にも詳しかったりします。だからこそ楽しくって。大宮と浦和が争っているシーンでも、駅名を言われただけで身近なことに感じるんですよね。

『翔んで埼玉』はぼくにとって、すごく共感できる映画でした。

例えば、六本木、銀座、新宿で飲むとなったら、それぞれ全く違うイメージがあると思います。六本木だったら今イケてるっぽい人たちが飲んでいて、銀座は高級クラブのイメージで、新宿は歌舞伎町でホストとかキャバクラとか若者みたいな印象があるじゃないですか。

それと同じことを『翔んで埼玉』を観ている間にも感じました。どういうお店があってどんな人たちがいるのか、地名を聞くだけで頭のなかに降ってくるんです。

── それは贅沢ですね。鎌田さんのようにご出身が東京都で、埼玉県にも土地勘がある方は『翔んで埼玉』をより深く楽しめるのでしょうか。

そうかもしれません。映画からは話がそれるんですが、昨日沖縄の話になったときもある程度話せましたね。今はまったく行けないのが残念ですけど。

沖縄だったら那覇があって、恩納村があって、美ら海が上にあって、中部北部南部ときて、普通にホテル泊まるなら国際通りのなかのJALシティに泊まるよねとか。でも、中部ぐらいまで行くんだったら、リッツ・カールトンがあって、その近くに喜瀬ゴルフカントリーがあってみたいに、その土地をどう楽しむかってところの話をしましたね。

こうやって振り返ると、やっぱり行動しているっていうのはいいことだなって。

最近ですね、noteの人生相談で「鎌田さんはどうやって行動しているんですか?」「どうやって打破しましたか?」という質問が多いんですよ。

そのときにいつも答えるのが、「朝起きたら天から啓示を受けて俺YouTuberの事務所をやろう」って、「そんな訳ないじゃん、そんなやつは天才だと思うよ」と。実際は日々やっていることからヒントがあって、そこをもうちょっと深掘りしていってというのを繰り返した結果だと思います。

ぼくは行動することって、すごく大切なことだと考えているんです。

今はできませんが、結構東京にいなかったんですよ、自分の席にもいないことが多かったぐらい。仕事がどこでもできるっていうのは、移動ができるってことでもありました。それが今こうして、土地勘として返ってきたんだと思います。ぼくは本当に『翔んで埼玉』をこの時期に観れて良かったです。


それではまた明日。




最後に。
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