暁のとき「ブラフマームフルタ」
「暁」わたしが1日の中で1番好きな時間
夜が明ける少し前のほの暗い頃のことをいいます。
まだあまり人が起きていなくて、空気が澄んでいて、動きのない静かな時間。
インドでは日の出前のこの時間を「ブラフマームフルタ」といいます。
純粋な意識の時間
神聖な神様の時間
宇宙の叡智の時間
最もエネルギーの高い時間
といわれています。
サンスクリット語で「ブラフマー Brahma 」知識「ムフルタ Muhurta」期間、を意味しています。知識を得るのに最適な時間ということだそう。
アーユルヴェーダには「ディナチャリア」という日々の養生法があります。毎日を健やかに生きるためにオススメの生活習慣のこと。
この養生法ではブラフマームフルタに起きることが推奨されていて、正確には日の出の96分前といわれています。
南インドで暮らしているとき、いつも日の出前に起きて瞑想から1日をはじめていました。春夏秋冬いつのときも、空気が澄んでいて自然のエネルギーに満ち溢れていました。ぬるい風がそうっと吹いて、遠くの方から動物の声とかよく聴こえたものです(ライオンとか象とか🦁🐘)。
日が昇った後は、落ち着いて時間がとれる日には「ディナチャリア」養生法をひとつひとつ丁寧に。でもそんな余裕のある日はなかなかないので、、出来ることだけを丁寧にやるよう心がけていました。
1日の始まりは、その1日の心身の調子を決定づけるものなので、意識をもって大切にやるよう心がけています。
東京に帰ってきて、寒い冬の暁。まだ暗い空がほんのり薄紫に色づきはじめて、しんと静かで透き通った冬の空気が大好きでした。
ときどき早朝の予定を組んで、ばっちりと防寒対策をして家を出る。まだ薄暗い東京の街を自転車でひゅ〜んと駆け抜けている瞬間、冷たい風に吹かれてとても幸福でした。
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