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読んで感じた『いのちは輝く わが子の障害を受け入れるとき』

こんにちは。kalikaliです。
私的には久々のnote更新になります。
思い返してみれば最後の投稿から早一年以上が経っていて、改めて自分のマメじゃない性格にもうもうもうと、若干の嘆きが入っています。。

2022年が始まり、心機一転新しいことを始める方や、昨年とはまた違った心持ちでいらっしゃる方も多いと思います。
あまり明るくないニュースを目にする機会も多く、暗い空気を纏ったようなご時世がまだまだ続いておりますが、本年も皆さんに良い風が吹き続けることを願っております。

私事になりますが、この一年の中で大きく変化したことを勝手に書かせて頂くと、子供を授かる機会に恵まれ、無事に出産致しました。
子どもは今もすくすく成長中で、毎日変わる表情に癒しをものすごーく、
本当にものすごーく、貰っています。
赤ちゃんのパワーはこんなにも凄いのかと、身をもって初めて実感しています。


今回の読んで感じたは、松永正訓さん著書の『いのちは輝く わが子の障害を受け入れるとき』(中央公論新社)です。
先に触れました通り、昨年私は出産を経験しました。子どもを産んだことで命というものに対する考え方が産む前に比べると大分変化したと思います。
一人の人間を産み出すことがこんなにもエネルギーを要するものとは思っていなかったので、やはり実際に経験してみないと分からないものの一つだと思いました。自分にとってはかなりインパクトのあるものだったので、私はこの経験が今後の自分の糧になると思っています。

色々と育児情報や子供についての記事や本を探している時に、目についた本が今回の本になります。私は初めての育児になるのですが、今後子どもを育てていく上で知っておきたいと思う内容だったので、読むことを決めました。

個人的な見解が多くなります。
また、扱う題材自体に抵抗のある方はぜひ回れ右をよろしくお願い致します。


1.概要 

 松永正訓さんの本は今回初めて読ませて頂きました。
内容としましては、我が子が産まれながらに障がいを持っていた時、産まれる前から障がいの可能性を確認されたとき、受容や葛藤、それまでに至るご家族のお話など。小児がんや重度の疾患を抱えるお子さんの治療にあたった際の治療のお話や、またそのご家族のこと。医療技術の進歩に伴う命の選別についてなどを、これまでに先生が診てこられた患者さんの症例を挙げて説明されています。

2.受け入れること

 本書を読んで感じたことの大きなこととして、「受け入れること」の大切さと難しさです。自分の子どもで、ましてやそれがまだ産まれたばかりの小さな小さな命であったり…
お子さんに対する気持ちや熱量はそれぞれの親御さんにとってかけがえのないものだと思います。

 紹介される症例は初めて聞くものや、存在は知っている位の認識のものが大多数だったので、想像する事しか私には出来ません。
でも、本書からは確かに子どもたちの生命力や色々なものと闘う力強さを沢山感じました。
様々なお子さんたちのケースを見て、改めて出産には色んな形があることを知りました。自分がもし同じ立場に立った時、果たしてどういった決断をしただろう。どんな気持ちになっただろう。と、各章読み進めるごとに考えさせられました。
綺麗ごとではなく、実際に病気や障がいに直面した時の、親御さんの心境や迷い・葛藤・決断を垣間見れたような気がします。複雑な感情が絡み合うであろう中で、それぞれの決断をしてされていく姿が、私はとても大きく感じました。

3.本書を読んで

 医療のお話はありがたいことにこれまで健康体で過ごしてきた自分にとってどこか遠い存在でした。中々手に取る機会がなく、初めて読んだと言ってもいいかもしれません。
 また私のお話になってしまうのですが、出産前に切迫早産の可能性があると診断を受け、急遽一か月程入院する必要がありました。生まれて初めての入院でした。もし子どもに何かあった時のことを考えたあの時の、急激に体から血の気の引く感覚を、私はきっと忘れることが出来ないと思います。自分以外の存在を体の中に感じるのが当たり前になって来ていたなかで、それが消えてしまう可能性を感じた時は恐怖しかありませんでした。
 とは言っても私の場合は緊急性が高いわけではなく、その後は何事もなく出産を迎えていますが。。
 ただ、当たり前になってたものが消えてしまう恐怖は計り知れないものだと強く感じたのでした。

 産まれてくる子どもたちはかけがえのない存在です。
命を預かる先生始め、医療従事者の方の力、医療の進歩が本書から伝わってきました。小さな体で、とてつもなく大きなエネルギーを持ってして産まれてくる子どもたち。様々な人間がいるように子どもたちもまた、色んな表情を持ちあわせて産まれてくるのだと思います。
 患者さんの目線も常に大事にされている先生の、子どもたちを想う気持ち・治療にかける熱。すごく伝わってきました。
命を預かる現場にいる方の存在を、本当にありがたく思います。
 
 子どもの命を預かるリアルな現場を垣間見ることが出来たと同時に、考えさせられることが多い一冊でした。
これから育児をしていく上で、改めて読み返していきたいと思いました。
また、これから出産を控えている方や、興味のある方には手に取って読んでみて頂きたいなと思います。


個人的な感想が多いうえに、稚拙な文章で失礼致します。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました!

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