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22~23年の春期間についての考察 その1

2023年まで自宅の洗濯物の乾き具合について観察してきました。ゴミデータばかり溜めていた期間もあったのですが、これらはNASのクラッシュとともに消滅し、長年記録し続けてきたものの結局残ったのは2022~2023年の2年分だけでした。2024年は観察を一旦終了しこの2年分のデータを見ていく年にしていますので、まずは3か月ごとに区切って季節ごとの様子についてみていきます。

まずは春期間。3月から5月です。観察した値の統計量を見ていきます。なにせ初めて統計量を見て考察します。考え違いや理解間違いがあれば優しく丁寧にご指摘いただけると勉強になり有難いです。Blogの方にも同様の記事を追って載せますので、そちらの方から頂けると嬉しいです。当方メンタルがあまり強くないので、あくまで優しくお願いいたします。

最初から順番に一つずつやっていきます。フィールドごとの関係や時間ごとの考察などは追って行います。まずは統計量です。ちょっと小さくて申し訳ありません。

自宅観察の統計量とヒストグラムを見ていく

22~23年の春期間の統計量

まず数値だけで見ると平均と中央値が大きく乖離しているフィールドは無かったので数値の極端な分布は無いと考えていましたが、念のためヒストグラムで見ますと、全天日射量と日照時間では正規分布になっていませんでした。ヒストグラムは最頻値と一致するようビンの幅を調節しています。

正規分布になっていなかった全天日射量ヒストグラム
日照時間も正規分布になっていなかった

ヒストグラムを見ますと、自宅観測の気温と湿度、乾くのにかかった時間は平均値と中央値が利用できそうですが、全天日射量と日照時間は分布の様子を見て考える必要がありそうです。

気温と湿度は大丈夫そう。こちらは気温
こちらは湿度です

これらの数値を見て分かることを書いていきます。

数値やグラフを見て分かること

まずこの期間、乾くのにかかった時間の最大値が4時間なので、一番遅い乾き上がりで11時、最小値は2時間なので一番短時間で9時だったことが分かります(※7時から干しています)。乾くのにかかった時間は正規分布で平均値と中央値の乖離も少なく、大体3時間、つまり10時ごろには乾くことが多かったようです。

乾くのにかかった時間のヒストグラム

データ数は78個でうち2022年分は37個、2023年分は41個でした。乾くのにかかった時間のデータ個数を数えています。なぜならかかった時間を記録するのは1日1個。よってここから2022年の3~5月は37日、2023年は41日観察したことが分かります。2022年分を3か月分で割ると1か月あたり12.3日、2023年は13.6日です。この二つを平均すると12.9日で1か月あたり平日のうち(平日しか観察していません)大体12~13日を外干しで観察したことになります。平日を20日と考えると、半分強ほど外干しできるくらい晴れていた日があったと言う事になります。年、月当たりの詳細はまた別途考察したいと思います。

外干ししていた時の環境です。全天日射量の中央値は1.1ですが、私の予想では0.7以下だと乾く効果はかなり弱いと考えています。それ以上は当然乾きやすく、仮にこのヒストグラムで0.5を基準にしたとしても、それ以上の個数の方が多くなっています。つまり乾きやすい環境で外干しした時が多かったと考えて良いのではと思います。

日照時間も同様、私の予想では乾かすには1時間当たりの日照時間が0.4時間以上は欲しいと考えていますが、このヒストグラムで仮に0.3を基準にしたとしても、それ以上の環境が多くなっています。また日照時間の最頻値は1時間でこれは良く晴れていたと言う事なので、22~23年の春期間は外干しした時間帯は良く晴れていたと思われます。

自宅の環境ですが、気温湿度ともに正規分布に近い形になっていますから、平均値と中央値を利用します。それぞれの数値同志も大きな乖離はありません。この期間の自宅の気温は2年を通して約14.6度、湿度は約70%でした。検体は、本体が0%まで乾いた時点で観察を終了していますので、検体が乾くまで約3時間の湿度の平均は大体70%だったと言う事になります。私の予想では乾くポイントとなる湿度は70%ですので、それが全くの見当外れと言うわけでもないことが統計量から分かりました。

奈良アメダスの記録から分かること

ちなみに気象庁の記録では奈良アメダスの3~5月の日平均15.0度、湿度平均が66%でした。元々奈良アメダスと自宅では普段から気温にして2~3度の差がありますが、自宅付近のふんわりした観察と著しく乖離している様子はない感じです。後で考察しますが、相関関係を見ても、自宅の気温とアメダス気温は、数値はともかく傾向は一致しています。

あとこれは余談ですが、自宅では洗濯物観察のターゲットにしていないポイントですが、奈良アメダスの雨量が2022年より2023年の方がかなり多いです。1時間雨量や10分雨量の最大値はあまり変わりがないのに日最大値に大きな差があり、合計雨量でも大きく差があります。1日雨量の最大値に差が大きいので雨が降り続いた日があったのかなと思います。

あくまで「ふんわり」

自宅での観察は、環境の数値は市販の観測器を使ったり、検体の観察も非接触温度計と薪の湿度を測る計器での手動計測で、正確さや厳密さは到底アメダス機器には及びません。時間も1時間ごとをめどにしていますが、なにせ人間が手動で観察するため時間のズレもおおいにあります。そんな中でも何かしら「ふんわり」とでも傾向や一定のポイントが分かればと考えています。

またこれは私の統計やデータサイエンスの勉強でもあります。何も知らないところから勉強しながらやっていますので、考察不足や思い違い、勉強不足の点もあること、のちの記事で訂正があるかもしれないことをどうかご承知おき、温かい目で見守ってくださいますよう、どうかよろしくお願いいたします。

【追記】
FC2Blogにも全く同じ記事を掲載しましたので、リンクを追加しておきます。


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