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tominagayuki
読書の記録 ゆうれい談
怖い話が好きなので、Amazonのおすすめに怪談の本が上がってきます。そんなおすすめの中から山岸凉子さんの『ゆうれい談』を読みました。
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山岸凉子さんは、ベテランの漫画家さんなのですが、私は今まで機会がなく読んだことはありませんでした。
漫画を描いている時、眠くならないように幽霊談や不思議な話をしていたそうです。いろいろな人から聞いたり、自分が体験したりしたお話を漫画したものです。
実話怪談系なので、オチとか理由の追求もなく、起こったことをつづっているだけだからか、逆にリアルで怖い。
一番怖かったのは、九州旅行で見たという手ぬぐいで顔を覆い、右手を上げていた幽霊のお話です。
どうしてそんな姿で何のためにという理由がまったくわからず、だからこそ余計不気味ですね。
本のお話が描かれたのは、1980年代から90年代のこと。怖いお話って、何年経っても怖いものは怖いと思えるものです。
解説は、なんと小野不由美さんです。『ゆうれい談』を読み、私は実話怪談系と思いましたが、当時の「オカルトブーム」にあった怖さの演出ではなく、怖さそのものが説得力を持つ「怪談」を描いているこの作品は、当時としてはかなり最先端だったようです。
それを知ると、山岸さんは連載の他にも短編のホラー漫画をいくつも描いており、読んでみたいと思いました。
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