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【レジから檄⑤】つれづれ名刺を読む|新文化◆2006年5月18日号 12面

新文化◆【レジから檄】2006年5月18日号 12面

「つれづれ名刺を読む」

 ども、ゴールデンウィークの渋滞ニュースを見て、仕事していて良かったと自分を誤魔化しているヒネクレショテラー・スズキです。
 連休中は商品の入荷が無いので空いた時間を身辺整理に割きました。いやぁ、「整理整頓は心の整理整頓」とはよく言ったモノで、すすけた背中が洗われ、“哭きの竜”な気分です(意味不明)。
 さてさて、その整理整頓で名刺を整理しました。今までは、名前は伏せますが図書を普及する株式会社からいただいた図書カードの保管ケースに名刺を入れていましたが、今回名刺クルクルに収納してみました。映画「アパートの鍵貸します」でジャック・レモンが使っていたアレです。一枚一枚刺し込みながら改めて版元さんの名刺を見比べてみると面白い。まず部署。部署名は社内での担当業務の名前が普通ですが、中にはちょっと変わった名前が。例えばP社は「普及本部」。「営業」ではなく「普及」。ここに松下幸之助の考えを「普及」するという意図が見えました。また、日本の聖書の協会は「頒布部」。う~むなるほど。販売じゃいけませんものね。こんなふうに部署の名前に会社の思いが見て取れて案外面白い。
 お次は肩書き。「取締役社長室長」。社長なんでしょうか? 社長室の長ということは社長より偉いということでよろしいですか? あと「隊長」ってのも。部下は「隊長!次は○○書店であります!」と報告しているだろう。たぶん。ちなみに新文化の白本さんのには点字が入っていて感心しました。素晴らしい! さすが活字文化を考えていらっしゃる! とまぁ、とりあえず誉めておきます。
 数百枚の名刺を整理しつつ、この場を借り、営業の皆様いつもご来店ありがとうございます。四回も名刺交換していたM社のGさま、次にご来店された時、また名刺交換いたしましょう。そちらに四枚ある書店のスズキという名前はワタシです(笑)。
 名刺の整理は社名の五十音順に刺しこんでいくのですが、名前と顔を憶えている営業の方は無意識に社名ではなく名前で入れてしまいました。これって結構重要ですね。名前を覚えるということはそれだけ一緒に仕事をしているという事だと思いますから。 
 
今月の一言 
社会人にとって名刺は資産。しかし、貯めないで賢い資産運用を。


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