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うんこの短歌に元気をもらう

サバンナの象のうんこよ聞いてくれ
だるいせつないこわいさみしい

大好きな穂村弘さんの歌です。それまで私が知っていた短歌は、恋の切ない気持ちとか、美しい自然について詠んでいるものばかりでした。だから最初は、うんこ?!短歌で?!と衝撃でした。一度目にするとなかなか忘れられない一首です。でも、読めば読むほど味のある歌だと思います。うんこの味は想像もしたくないけど。うんこって、なんかなんでも受け止めてくれそうですよね。だって、うんこだし、ウンともスンとも言わないから。だから何言ってもいいんじゃねって思わせてくれる。嫌なことがあって聞いてほしいけど、聞いてほしくない。ほんとうにただ聞き流して欲しくて、アドバイスとか共感とか、リターンを求めてないときってありませんか?誰にだって、こういう複雑でわがままな心境の時はあると思います。さぁ!そういう時は、サバンナのうんこが話を聞いてくれます。日本のうんこでも可。大自然の中で動物が生きた証として生み落とされる、泰然自若としたうんこ。穂村弘さんは、遠くのサバンナのうんこに思いを馳せたわけです。あーもう誰でもなんでもいいや、じゃあ、はるか遠くのサバンナのうんこ!君に決めた!あのさ聞いてくれよ!ってヤケクソになってるところが好きです。うんこだけに。
#うんこ #穂村弘 #短歌 #言葉 #悩み
#疲れ

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