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流行る店はモテる店

私の家の近くに素敵カフェがある、
ウッディな外観に、深い茶色の床、寛ぎやすい椅子と机、思わず外を覗いてみたくなる出窓に小さな図書館の様な本棚、席数は12くらいのお店だ。

メニューはコーヒーや紅茶、カフェ・オ・レなどで食べ物は自家製ケーキ2種類のみ。
営業日は月に12日程度で水曜から金曜、Facebookで告知されている。営業時間は11時から18時まで、モーニングもやらなければランチもしない。会社帰りの人を狙う夜の営業もなし、さらには土日祝日もお店を開けない潔さ。

そんな風だけどいつもいつも混んでいる。
女性オーナーさんが一人でやってらっしゃる、この間なんて17時40分頃にお客さんが入ってきた、30分も滞在できないし一杯100円とかの安い店じゃない、だけどその人は18時までに帰って行った。
可愛い外観だから女性客ばかりかと思うだろうけれど男性客も多いのだ、偏りすぎてない客層。

スゲーなこの店下手に商売してる店より利益出してる気がするし、何より熱烈なファンに支持されている。そしてお客さんの都合に合わせていない。

お客さんのニーズを感じとりしっかりと反映させている。何となくカフェを開店してみましたではこうはならない。

どんなお店にしたいのかを明確にイメージして経営していらっしゃるのだと思う、自分の部屋の様に寛いでもらいながら居心地の良い空間でコーヒーを飲んで欲しい、そんな気持ちが伝わってくる。
そう考えると、滞在中は空になったカップを下げないのも、相席にしないのも納得出来る。

ふんわりとナチュラルな雰囲気のオーナーさんの強い信念を感じた。
絶対にモテる人に違いない、
自分のやりたい事に一生懸命で、
自分の持てるものを最大限に発揮する、
自分の配られた持ち札でどう勝負するかだ。


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