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「超人間ぽさ」という価値観に影響している諸説のメモ
こんにちは。
前回は会社を立ち上げる、ということにどんな意図があるのかということを振り返りました。
その結果、普段から私自身がよく使う表現や言い回しがあったので、そこに大事にしたいことがあるんだなぁと自覚しました。
今回はそれについて、どんなことに影響されたんだっけなぁ、ということをまとめてみました。それぞれの観点で主要なポイントについて関係する書籍や論文をまとめてみます。
大事にしたいこと、は何か?
自分でよく使う表現はこちらです。
・どんな意図で何を選択するかが経験と結果を大きく変える
・感情や願望が人の経験価値や意思決定に与える影響は大きい
・経験は味わい尽くしてこそ身にしていくことができる
・枠を超える=物理的、環境的、精神的に刺激を受ける経験は豊かであり、振り返り次第で活かし甲斐がある
・個人が豊かさは、集団の結果にも影響する
キーワードは、
経験
意図
感情
活かす
個人と集団
結果
です。
論理的な決断をするときにも、感情の影響を受けています。感情は思考プロセスに影響を与えるし、それが行動にも影響を与えます。
と、考えると、1人が自分自身について考える場面と、集合してチームや組織としてのパフォーマンスを考える場面では、扱う感情の数と、それぞれが関係しあって生まれる新たな感情の質も変わってくるでしょう。より複雑性を増す。
個人が感情を起点としたあらゆる経験を大切に扱うと、集団の中にはカオスにも見える感情の入り混じった状態が発生します。
それを「あってはならないもの」として扱うのではなく、「それを活かして乗り越えて」パフォーマンスに繋げることができたらどうだろう。
結構面倒臭いです。
感情は気持ちの良いものばかりではないからざらつくこともある。
時間がかかるかもしれないし、計画通りにいかないかもしれない。
でも、超人間ぽい。
少なくとも、納得を重ねていける。
だから、結局は生産的だったりする。
人間ぽさに挑戦していきたいのかもしれない。
影響を受けている考え方
上記はこれまで私がさまざまな場面で学ばせていただいたことや、触れてきた考え方に影響を受けています。それぞれすでに述べられている論説があるので、主要なポイントについて関係する書籍や論文をまとめてみます。
どんな意図で何を選択するかが経験と結果を大きく変える
書籍: 「Predictably Irrational: The Hidden Forces That Shape Our Decisions」 by Dan Ariely
本書では、私たちが予測不可能で合理的でない方法で意思決定する傾向がどのように影響するかが示されています。選択が経験や結果にどのように影響するかについて洞察を提供しています。
感情や願望が人の経験価値や意思決定に与える影響
書籍: 「Drive: The Surprising Truth About What Motivates Us」 by Daniel H. Pink
本書では、人々が動機付けられる要因として報酬や認識だけでなく、内在する感情や願望がどれほど重要かが論じられています。経験価値や行動の背後にある感情に焦点を当てています。
自分の意識、意図、めざす姿を自覚することが大事。経験を味わい尽くしてこそ身にしていくことができる
書籍: 「Experiential Learning: Experience as the Source of Learning and Development」 by David A. Kolb
この書籍では、経験的な学びを中心に据え、個人の経験が学習と発達にどのように影響するかについて論じられています。著者は経験学習サイクルを提唱し、実践的な経験が学習の源であると強調しています。
シュタイナー教育:ルドルフ・シュタイナー(Rudolf Steiner)によって提唱された総合的な教育アプローチであり、経験に深く根ざした学習が重要視されています。例えば、「感性と感覚の重要性について」は知識だけでなく、感性と感覚の発達が重要だと考えられています。経験を通じて五感を駆使し、感性を豊かに育むことが学習の一部とされています。
枠を超える=物理的、環境的、精神的に刺激を受ける機会から得られる経験は豊かであり、振り返り次第で活かし甲斐がある
書籍: 「The Global Achievement Gap: Why Even Our Best Schools Don't Teach the New Survival Skills Our Children Need—and What We Can Do About It」 by Tony Wagner
本書では、21世紀の求められるスキルや生存力に焦点を当て、それらを育むために越境学習がどれほど重要かが論じられています。国際的な視野や異文化理解が将来の成功にどれほど寄与するかが詳しく解説されています。
・企業が社会的な価値を追求することが利益追求と両立し、実際にはその方が持続的な成功につながる
論文: "Creating Shared Value" by Michael E. Porter and Mark R. Kramer (Harvard Business Review, 2011)マイケル・E・ポーターとマーク・R・クレイマーによるこの論文では、企業が社会的な課題に対処し、同時に経済的な価値を生み出す方法に焦点を当てています。"Creating Shared Value"は、単なる慈善的な取り組みではなく、事業戦略の一環として社会的価値を創造する考え方を提唱しています。
・個人が豊かさは、集団の結果にも影響する
書籍:エッセンシャルイズム 一番大切なことだけに集中する力』 (Essentialism: The Disciplined Pursuit of Less) by Greg McKeown
グレッグ・マキューアンは、本書で「エッセンシャリズム」について論じています。個人が自らの価値観や重要な目標に焦点を当て、不要なものを排除することが、結果的に組織やチームにもポジティブな影響を与えると説明されています。
『組織の力』 (The Power of the Organization) by Gary Hamel and Michele Zanini
ゲイリー・ハメルとミシェル・ザニーニによるこの本では、組織が変革し、個人の能力を引き出すための方法に焦点を当てています。組織の力が個人の力と相互に影響し合う概念が探求されています。
以上、今日のメモはここまで。
これまた私の話でした。
滅多に話すこともないし、需要があるわけではないのですが。
また発想が広がったりするかもしれないのでメモ的に。
ありがとうございました。
次回もどうぞ、気長にお待ちくださいませ。
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