『散歩のススメ』旅をするように暮らす

kakko's magazine vol.16
今回のテーマは『散歩のススメ』
散歩が好きだ。
振り返ってみると、二十歳の時に初めて海外旅行をして旅の楽しさに目覚めてから散歩も好きになった。

旅先ではできる限り自分の足で歩く。
名もないような路地も気にせず進む。
そうすると見たことがないもの、知らないものに出会えるから病みつきになってしまった。

01. 外国を散歩する

■かもめ食堂の舞台にもなっているフィンランドはヘルシンキのメインストリートエスプラナーディ通り

海外旅行に行くだけでもテンションが上がるけど、ガイドブックに載ってないような道を歩くのは現地に行った人だけに許される特権だ。

メインストリートを拠点にして、小さな路地にどんどん入っていく。
自分の勘だけを頼りにして道を選んで進んでいくワクワクがたまらない。

■デンマークのを散歩中に発見したセンスの良いインテリアショップ

美しいインテリアショップ、アンティークの雑貨屋さん、カフェ、本屋さん、美しい草花。
一つ一つが新鮮で、私の知らないものを知りたい欲求を満たしてくれる。

■ロンドンの街を散歩中に現れた蛍光イエロードア？ビビットで素敵。

街によって歩いている人のファッションもヘアスタイルも違う。ロンドンの街はヨーロッパらしいクラシックな建物も多いけど、その中にパンクのエッセンスが漂う差し色を見かけることが多くかっこよすぎて痺れた。

02. 都会を歩く猫

■浅草から見えるスカイツリー

東京のような都市を歩くのもとても楽しい。
東京は一つ一つの駅の周りの雰囲気が全然違うので、小さな観光地で溢れているようだ。道行く人は知らない人ばかり。そこも含めて旅をしている様な感覚で散歩している。

歩いていると東京タワーや、スカイツリーが急に見えてくるなんてことがあるのも東京ならでは。

古いものがなくなりどんどん新しくなる。止まることがないこの大都会。
切なさと期待といろんな気持ちが混ざり合いながら、私は猫のような目線でするりと歩いていく。

03. 贅沢な田舎道

私の生まれ育った愛媛県。
その中でも私の育った地域は自然がいっぱいだ。

家の周りは田んぼだらけで、6月になると水田があらわれる。
水田に映り込む夕焼けが好き。
水面に空が映り込んだような息を呑む美しさ。ご褒美みたいな時間。

04. 旅をするように暮らす

旅が好きな私にとって、旅をしているようにワクワクしながら過ごすことはとても大切だ。

昔は一生旅して暮らしたい！
二十歳の頃はヒッピーになりたいと思っていたけど、旅をするのにもお金はどうしても必要だし、旅を中心に暮らすことに憧れを持ちつつ今に至る。

散歩をしていると、日常の中にも旅をしているようなワクワクする瞬間は沢山あることに気付かされる。
毎日同じ道を歩いていてもよく見れば違う花が咲いていたりする。

自分の見方次第で世界は真新しくなり、人生にワクワクというスパイスを与えてくれるのだ。

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