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農業ベンチャーでのお話【8】:立場の違いと視野の違い

こんにちは、農業ベンチャー企業を退職し、余生を前借り中の主婦 K Yoshieです。
今日も閲覧いただき、ありがとうございます♪

インフルエンザに子供が感染、、この1週間は完全に子供中心の生活でした。
無事昨日から登校し、ホッとしているところです。
寒い日が続くので、皆さんもご自愛くださいね。

今日は、パートから社員へと立場が変わった当時の【心の変化】についてのお話を綴っていこうと思います。

今となるとよくない気持ちを持っていたのですが、、正直に綴っています。嫌な上司はこういう気持ちなんだなぁという感じで、仕事でお悩みのある方の一助になれば幸いです。


立場の変化、心の変化

パートスタッフから社員になった。
昨日と今日とで人員に変化はないけれど、私の役割だけが急に変わった。

スタッフにお願いする作業の指示出しや作業品質のチェック、指導などを一任されるようになった。(もう一人男性の社員がいたのだが、彼は他のスタッフとの関わりのない業務にあたることが多かった。)
昨日まで一緒に仲良く作業をしていた人を相手に、指示を出す。

社長:『今後はスタッフと同じ目線で考えてはいけない。社員として、会社をどうしたら軌道に乗せられるかを考えてください。』

これまでは、指示された作業だけを行っていれば良かった。
作業をした時間分、給与を貰うことも当然だと思っていた。
こんなに頑張っているのに、労いの言葉も無いなんて、、とスタッフ間で社長に対する愚痴をこぼすことさえあった。

けれど、、
私はもう仲が良いスタッフに、愚痴をこぼすわけにはいかない。
明るく、活気のある職場にしなければ、まだ小さく・か弱い会社の発展はないだろうと感じていた。
『この会社に入ってよかった』と思われるような、自分と同じく育児中のフタッフが【やりがい】を感じられる会社にしていきたいと思っていた。
だから、私は会社を非難することをやめた。

特定のスタッフと仲良く雑談することも、人事評価をする立場の者としては、きっと望ましくないだろう。
寂しかったけど、スタッフとも次第に距離をとるようにもなった。

温かく、居心地がよかったスタッフの輪からポンと抜け、
【会社側の人】として私は孤立するようになった。

スタッフと距離をとるようになると、彼女たちのヒソヒソ話が自分の陰口を言っているのではないかと疑心暗鬼になった。

【社員なんだから】

決して人のことを馬鹿にするような人達ではないのに、、
スタッフがこちらに向ける視線が怖くなり、私は余計に距離をとるようになっていった。


苛立ち

まだまだ創業間もないベンチャー企業。
軌道に乗せるには、課題が山積みだった。

トマトの収量が不安定だから、栽培技術の向上は急務。
採れたトマトをお金につなげるには、販路も広げていかねばならない。
そもそも売上自体が貧弱な状況下では、大盤振る舞いで人件費を出せるはずもない。。

私はスタッフを労うお人よしではなく、
効率よく作業をこなし、人件費を抑えて結果をだす管理者になることを求められた。

早く、速く。
社長にとっては結果がすべて。

追い詰められた私は、いつしか、自分と同じ品質・速度で作業ができないスタッフに対して、苛立ちを覚えるようになっていった。


振り返ってみて

今となっては、もう少しうまいスタッフの方への接し方があったのに、、と反省しているのですが、当時は【社員】という責任感でかなり力が入りすぎていました。

自分のことでいっぱいいっぱい。
そこへさらに新たなスタッフが数名入り、、、
大型ハウスが立ち並ぶ地域にあった当社では、よその大型ハウスでの栽培経験のあるスタッフが移ってくることがあり、『社員のくせにこんなことも分からないの?』と、面と向かって何度も嫌味を言われたりもしました。

誰にも弱音を吐くこともできず、自分一人で抱え、家に帰っては子供達の世話で座ってご飯すら食べられない。。。
キツかったーーーー(笑)

縁あって同じ職場で会った人たち。
敵ではなく仲間。
それぞれの適正を見て、どうしたらその人らしさを活かせて楽しく仕事をしてもらうか。
そんな当たり前のことが、余裕がないと気づけなくなってしまいます。

なんか嫌な上司も同じ人間。
余裕がないんだなぁって思ってもらえると、余計な衝突を回避できるかもしれません(笑)

最後まで読んでいいただき、ありがとうございました☆







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