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【読書】『星の王子さま』

 2023年1月26日(木)、サン=テグジュペリの『星の王子さま』を読み終わりました。また、同日、箱根の仙石原にある「星の王子さまミュージアム」に行って来ました。いくつかメモを残したいと思います。
※ミュージアムの件は、別記事にすることになりました。

■『星の王子さま』の概要について

(1)概要

 『星の王子さま』は、フランス人の飛行士であり、小説家であるサン=テグジュペリが書いた作品です。1943年に、アメリカで出版されました。

(2)翻訳について

 世界各国で翻訳され出版されており、私も、日本語訳で読みました。図書館で探すと、たくさんの日本語訳が出ていましたが、ほとんど貸出中。人気のある作品であることがわかります。
 私が手に取った(巡り会った)のは、講談社・青い鳥文庫の三田誠広さんの訳です。このご縁に感謝します。

(3)私と『星の王子さま』について

 私が初めて『星の王子さま』の文章を目にしたのは、おそらくですが、中学生の時の英語の教科書です。英文で、王子さまとバラやキツネ、王さま達との会話が書かれていました。
 これまで、こうして作品の一部分を読んだだけだったのですが、今回、全編を読んでみて、主題に対するとらえ方など、印象が少し変わりました。

■『星の王子さま』の作品について

(1 )主題について

 自分の言葉でまとめてみようと思ったのですが、あとがきで、三田さんが書かれている文章に納得、共感したので、引用してみます。

 この作品で作者が読者に伝えたかったのは、人を好きになるということの、すばらしさと、それから、責任(この本では《つぐない》と訳した。)ということだろうと思う。

あとがきより

(2)印象に残った部分

 箇条書きですが、メモっておきます。
・アフリカのサハラ砂漠という設定
・墜落して降りてきた飛行士の視点
・バオバブの木
・花とヒツジの関係
・キツネとの《きずな》について
・世界でただ一つの花について
・黄色い毒ヘビの役割について
・心のかわきをいやす井戸について

■感想

 『星の王子さま』は、子ども向けに書かれた童話という位置づけですが、大人と子どもが対比的に描かれたり、大人が読んでも面白い作品だと、改めて実感しました。
 バラの花とのやり取りや回顧など、大人になってから分かる部分も多いのではないでしょうか。三田誠広さんの本に『星の王子さまの恋愛論』という本があるようですが、次回読んでみたいと思います。
 また、星の王子さまが旅する惑星に住む『大人の類型』など、サン=テグジュペリは、世の中の一面を切り出し、俯瞰的に眺める能力に長けていたのではないかと思いました。
 繰り返し読んでみたい本に出会うことが出来て、本当に良かったです。

後で追記するかもしれませんが、以上です。

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