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【展覧会】版画で「観る」演劇、フランス・ロマン主義が描いたシェイクスピアとゲーテ

2022年1月7日(土)、上野の国立西洋美術館に『ピカソとその時代』を観に行きました。
しかし、文学・演劇が好きな私は、ピカソ展より、同チケットで入場することが出来た常設展のある展示に目が行ってしまいました。
それは、版画素描展示室の展示、『版画で「観る」演劇、フランス・ロマン主義が描いたシェイクスピアとゲーテ』です!(2023年1月22日(日)まで開催)

以下、パネルからの引用です。
世界の根源を究めるべく悪魔と契約を結ぶ学者、復讐を心に誓いながらその実行に悩む王子、嫉妬と猜疑心に捕らわれ破滅する軍人ードラクロワとシャセリオーによって命を吹き込まれた登場人物たち、そして彼らの織りなすドラマの数々をご堪能下さい。(引用ここまで)

言うまでもありませんが、それぞれ、ゲーテの『ファウスト』(版画はドラクロワ)、シェイクスピアの『ハムレット』(版画は同上)、『オセロ』(版画はシャセリオー)を指します。パネルに書かれた主人公たちの設定だけでも、心が熱くなります。

作品のシーンごとに、モノクロの版画が作成され、展示されていました。1枚ずつ観て行ったのですが、とても楽しかったです。

写真は、『ハムレット』で、オフィーリアの死を扱った場面です。劇中では、他の登場人物の語りによって説明される(実演はされない)ようですが、ドラクロワはその語りから再現し、描いたようです。

その他では、オセロとデズデモーナを扱った最後の場面あたりが印象に残りました。

この展示を観ることを最優先したので、常設展は、かなりかけ足になってしまいました。しかし、常設展自体にも目に留まる作品が多く、3月以降にでも時間をとって、来館したいと思います。

大変満足出来る展示でした。

以上です。

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