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小田急無差別刺傷事件 沿線の地霊? 2年前の事件との付合

同じ「読売ランド前」駅?

6日に起こった小田急刺傷事件の犯人(36歳)の住所は、川崎市多摩区西生田のアパートだと新聞に出ていた。

それで、「アレ?!」と思った。

事件を聞いてまず連想したのは、同じ小田急線の、登戸駅近くで2年前に起きた、通り魔事件だ。

2019年5月28日。スクールバスを待つ小学生と保護者に包丁で無差別に切りつけ、小学6年の女児と男性の保護者が死亡、負傷者11人が入院した。

当時51歳の犯人が住んでいたのは、川崎市麻生区多摩美(たまみ)だった。

今回の犯人の住所は最初「川崎市多摩区」と聞いたから、登戸駅か向ヶ丘遊園駅あたりかと思っていた。

しかし、「多摩区西生田」ならば、最寄り駅は「読売ランド前」駅となる。それは、2年前の犯人の最寄駅と同じなのである。

読売ランド前駅の旧名は「西生田」駅だ。そして、ここは多摩区と麻生区の境に当たる。麻生区も、もともとは多摩区から分離したのである。

現在の読売ランド前の北側が麻生区で、2年前の犯人が住んでいた多摩美がある。そして同駅の南側が多摩区西生田で、今回の犯人の住所だ。(駅自体も多摩区)

二人は、犯行に向かうため、おそらく同じ「読売ランド前」駅から、上りの小田急電車(各駅停車)に乗り込んだ。

2年前の犯人はそこから3駅目の「登戸」で降りて犯行におよんだ。今回の犯人は、おそらくその「登戸」で快速急行に乗り換え、次の停車駅の下北沢までの間、成城学園前を過ぎたあたりで犯行におよんだ。

どうもこの、地名・場所の付合が気になる。

私は2年前、犯人の住んでいた多摩美から読売ランド前駅まで、歩いてみた。

2年前の犯人は51歳だったが、犯行現場で首を切り、自殺した。そのため、犯行動機が一切不明である。

自宅にもそれをほのめかす文書はなかったようだ。ほとんど引きこもりの生活で、何を考えていたか分からない人物だった。

犯人が何を思ってあれほどの犯行におよんだのか。自宅から駅まで歩いてみると何か分かるかもしれないと思った。暇な退職老人だからできることである。

自宅は、古びてはいるがちゃんとした一軒家(洋館)だった。多摩美は小高い丘の上にある一帯で、駅までは、かなりの坂道や階段を降りなければならない。15分ほどして、共産党の事務所が目立つ読売ランド前駅の駅前に達する。

逆に駅から多摩美に向かうためには、坂道を登らなければならないので、余計時間がかかるだろう。

歩いてみて、何が分かったということはないが、気分が晴れるようなルートでなかったことは確かだ。

実は、駅の逆側にある、今回の犯人の住所らしい西生田にも、つい最近、偶然に行っている。新型コロナワクチンの接種会場に向かう通り道だったのである。

西生田の方も、多摩美と同じで、丘を登っていく地形である。つまり読売ランド前駅は、丘陵地の谷のような位置にある。

多摩美も西生田も、閑静な住宅地で、決して悪いところではない。読売ランド前駅と周辺のたたずまいも、昭和な感じを残して人情味があり、私は嫌いではない。

しかし、丘陵地を急いで宅地造成した無理みたいなものは、やはり歩いていて感じた。坂も急だし、景観がどこか不自然だ。1、2度通っただけではなんでもないが、毎日通るとなるとどうかな、と思う。

前にこのnoteで書いたが、私は今の柿生に住む前、読売ランド駅前にいい物件を見つけたのだが、駅周辺を歩いて、なんとなくしっくり来ずにやめた経緯がある。

駅前の日本共産党事務所のポスターが毎日のように目に入るのも精神衛生上よくないだろう。世の中や政治への怒りが掻き立てられるので。

(まあ、読売ランド前駅で何がムカつくって、駅名にもかかわらず、よみうりランドが駅前にはなく、延々と坂道を登っていかなければならないところだろう。たぶん、京王よみうりランド駅に対抗して無理やり駅名を変えたのだろう。京王は少なくともランドまでロープウェイがあるが。)

住んでいる人もいるので、気を悪くされると申し訳ない。

でも、今回の件で、どうしても思考がそっちに行くので書いておく。

川崎は柄が悪いという印象を持つ人がいるが、川崎は南北で随分と違い、工業地帯だった南部、海側と違って、小田急線や田園都市線の走る北部、山側は、比較的治安がいいとされた。

それは事実なのだが、上記の事件に加え、相模原や座間など周辺(神奈川県中部北部)でメジャーで陰惨な事件が続いている。いずれも多摩丘陵と隣接地を小田急が開発した地域で、東京のベッドタウンとして急速に人口を増やした土地だ。

イメージの良さから、比較的子育て世代が多い地域でもある。これ以上「地霊」が荒ぶらないことを祈る。

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