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佐良直美、40年ぶりのステージ

すでに話題になっているが、佐良直美が9月4日、40年ぶりのステージで「世界は二人のために」を歌った。

ステージの抜粋がYouTubeで公開されている。


今年78歳で、容姿はすっかりお婆ちゃんだが、声は往時とそれほど変わらず、懐かしかった。


今さら言うまでもなく(といっても、若い人は知らないか)、レコード大賞を受賞し、紅白歌合戦常連だった歌手、佐良直美は、1980年にタレントのキャシーとの同性愛を暴露され、紅白落選、ほどなく芸能界を去った。

同性愛がスキャンダルーー御法度の時代だった。

あの事件は何だったのか。LGBTの時代だし、改めて考えるべきではなかろうか。

同性愛を疑われたら終わり。芸能界のそんな空気が、ジャニー喜多川の性加害を(たとえ被害者側でも)告発しにくかった背景をなしていたかもしれない。


日本がとくべつ遅れていたわけではない。

米女優、アン・ヘッシュが同性愛を告白し、事実上ハリウッドから追放されたのは1998年のことだった。

いまは同性愛を公表している有名人はたくさんいる。(たぶん1990年代のエイズ流行を経て、人びとの意識を変える努力がなされた)

しかし、アイドルなどの世界では、いまでもそれほど自由ではないのでは、とも思う。


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