「核を持った独裁者」には勝てないのか
昨日、ウクライナ情勢の番組を見ていて、専門家たちが、
「自分たちの抑止理論は間違っていたかもしれない」
と沈鬱な表情で言うのを聞いて、こちらも考え込んでしまった。
ウクライナ戦争は、「戦争」だと思っていたが、もしかしたらプーチンの「テロ」に変わる可能性がある。
戦争ならば、外交の延長で、脅しすかしでエスカレートするのを抑えることができる、はずだった。
しかし、最終的には、プーチンの腹ひとつで、核が使われる恐れがある。
「プーチンとバイデンは、世界を終わらせることができる」
と、昨日の番組でもはっきり言っていた。
戦争に負けそうだからと、プーチンが核を使ったら、それは全世界を巻き込む「自爆テロ」だろう。
そして、北朝鮮にも、同じように核を持った独裁者がいる。
また、核ではなく、映画「12モンキーズ」のように、生物・化学兵器でも世界を滅ぼす「テロ」は行える。
独裁者は、それを自分1人の決断でできる、という現実に、西側は対抗できるだろうか。
専制国は、民主国より、素早く決断して核使用ができる。
核を持った独裁者に対抗できないとすれば、民主主義なり、自由なりの価値とは一体・・という感じにもなる。
それでも、相手が合理的だと信じて、できる限りの手を打っておくことは必要だ。
今度の戦争が、核や大量破壊兵器の削減に世界が本気に取り組む機会になれば、いまの選択肢の中でいちばん望ましい。
しかし、最終的には、我々の安全保障は難しいという絶望を覚える。
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