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旅先で出会った「はじめまして」の人へ伝えたいHuuuuの仕事まとめ

はじめまして、ジモコロ編集長の徳谷柿次郎と申します。

ローカル行脚の旅先で出会った農家さんや漁師、居酒屋や服屋の店長などなど。出会い頭の挨拶から仕事を理解してもらうまでの道のりって長いですよね。

「ジモコロ」のメディア名なんて知られていないのが当然ですし、「編集者」の肩書きはこの世でもっとも意味のわからん仕事の一つ。つまり、自己紹介がとても難しいのが悩みなんです。

「ジモコロええやん」「こいつはおもろいやつや」「良い記事を作っとる」と認知されないと、次の取材に繋がらない……。

というわけで今回は「はじめまして」後、名刺交換やFacebookの挨拶経由で送り届けたい”Huuuuの仕事まとめ”を作りました。ジモコロらしい切り口で、5年の長い年月をかけて積み上げたPV数の面白さを基準にセレクト。

お暇なときに各記事を読んでいただけると嬉しいです。

どこでも地元メディア「ジモコロ」のPVがすごい代表記事10選

静岡県富士宮市にお店を構える「たけのこ王」こと風岡直宏さん。現在、テレビ番組「沸騰ワード10」で話題になっているが、すべてはジモコロの偶然の出会い(2015年)から始まっている。クワガタとタケノコでなぜフェラーリを2台買えたのか? その軌跡に迫ってみた。

2020.09.03時点で281,468PV
山形県鶴岡市で出会った山澤清さんは、「ハーブ研究所SPUR」「庄内パラディーソ」などを経営し、アル・ケッチァーノ奥田政行シェフとともにレストラン「土 遊 農」をオープンしたハイパー農家。在来種の野菜を若者に食べさせたい、東京オリンピックに向けて世界基準の野菜を作りたいと語る山澤さんの野望と哲学に迫りました!

2020.09.03時点で80,342PV
2017年4月、群馬県桐生市にコーヒーショップ「HORIZON LABO」がオープンしました。店主は15歳の焙煎士・岩野響さん。彼は高校へ行かず、洋服店「リップル洋品店」を営む両親の手助けを受けて自分の店を持ちました。独学ながら「伊東屋珈琲」と「大坊珈琲店」大坊勝次さんに焙煎の手ほどきも受けています。響さんが焙煎に目覚めたきっかけとは…?

2020.09.03時点で462,102PV
新潟県燕三条はモノづくりの町として栄えてきました。多くの職人文化を育み、現在でも世界に誇れる商品が数多くあります。今回、取材でまわってきたのは「燕市産業史料館」「藤次郎(TOJIRO)」「MGNET」「ハイサーブウエノ」「玉泉堂」。鎚起銅器から金型製作、包丁、業務用厨房機器など、普段見ることのできない世界をご覧ください。

2020.09.03時点で327,268PV
山梨県北杜市在住のパーマカルチャーデザイナー・四井真治さんに「循環生活」について聞いてみました。「土とつながる知恵」(地球のくらしの絵本)などの著書がある四井さんは、家畜の糞だけでなく、人間のうんちやおしっこも堆肥にして再利用。自作コンポストやバイオジオフィルター、ビオトープ、太陽熱温水器を利用し、パーマカルチャーを実践する四井さん。取材を終え、ライター根岸も循環生活を実践することに…?

2020.09.03時点で192,476PV
「町のパン屋はどうやって儲けているの?」両親が北海道でパン屋を営んでいるライターのきむらいりが、そんな疑問を両親にぶつけます。ひとつ数百円のパンを売って生活を保つには、ただパンを作って売ればいいわけではないようで……。高校の購買、市役所の売店、さまざまな場所での外販売、イベント出店など、知られざるパン屋の裏側をご紹介します。

2020.09.03時点で160,932PV
島根県奥出雲地方に伝わる伝統的な鉄づくりの技法「たたら製鉄」。日本刀の素材として知られる「玉鋼」はどのようにして作られていたのか。高度な技術を誇りながらも、なぜその技法は長きにわたってベールに包まれてきたのか。ジブリ映画「もののけ姫」でも題材となった「たたら製鉄」の神がかった文化を取材してきました。

2020.09.03時点で119,366PV
長崎県には隠れキリシタンの歴史が語り継がれており、それをテーマにした映画『沈黙‐サイレンス‐』がいま話題となっています。なぜ宣教師のザビエルは日本にやってきたのでしょうか?なんとなく知ってはいるけど、ちゃんとは知らない長崎の歴史を聞いてきました。

2020.09.03時点で291,029PV
昔からあったのに、なぜか最近大ブームの兆しを見せている甲類焼酎「キンミヤ」。サイズの種類を絞ったことで売上が伸びたことや、人気の飲み方「シャリキン」は度数を落とさないと凍らない?など、製造元の宮崎本店の社長と居酒屋で飲みながら話を聞いてきました!

2020.09.03時点で125,353PV
代々木上原にある「Gris」は、食べログでも高評価のモダンフレンチレストラン。店主の鳥羽周作さんは、32歳未経験から「DIRITTO」「Florilege」の名店に弟子入り、眠気覚ましに自分の腕をオーブンで焼く… と色々すごい人だったのです!看板メニューである越田商店の「もの凄い鯖」や憧れの存在・藤原ヒロシさんに関するエピソードも伺いました。

2020.09.03時点で41,428PV
人生で一度は気になる自分、家族、苗字のルーツ。平凡な名前から難しい名前まで。苗字を辿れば、全国のどこで多い県なのかがわかるものです。今回、ジモコロ編集長の徳谷柿次郎が、高知県のフルーツトマト「徳谷トマト」をきっかけに現地を訪れて、交番→神社→村長に話を聞いたたった半日の時間でひとつのルーツにたどり着いてしまいました。探偵ナイトスクープ的なドキュメンタリーをお楽しみください。

2020.09.03時点で298,213PV

「地元」と「仕事」をキーワードに好奇心が赴くままに5年間取材し続けてきたジモコロですが、短い記事でサクサク読まれることが是とされてきた流れに逆らって6000〜8000文字は当たり前。時間と経費を惜しみなく使い、一次情報を自ら掴んで、ここでしか読めない記事作りに注力してきました。

その結果、ジモコロきっかけで新聞、テレビに取り上げる事例も多々あります。

ウェブ記事にありがちな「瞬間風速だけで記事が風化していく現象」にも陥らず。深く掘り下げた記事がGoogleに評価されているのでしょうか。5年間の累計PVで計測したら「ローカルの言語化されていない価値のアーカイブ化」が結果につながっているようです。奥出雲の「たたら製鉄」をわかりやすく伝えた記事が10万PV超えなんて夢がありませんか?(作るのめっちゃ大変だった!)

海と漁業のメディア「Gyoppy!」の代表記事

秋になると「そろそろサンマが美味しい季節だなあ」と思いますよね。しかし、ここ数年、サンマの不漁がメディアで報じられることが増えています。日本人がサンマを好きなことはわかるけど、それって本当にそんなに騒ぐほどの問題なの? そもそも、サンマって、そんなに減ってるの?
そんな疑問を解消するために、Gyoppy!取材班は東京海洋大学で水産資源管理を研究している勝川俊雄さんを訪ねました。
赤泊の漁師がエビカゴ漁で狙うのは主にホッコクアカエビ。関東あたりだとアマエビ、新潟ではナンバンエビと呼ばれている、すしネタとしておなじみのエビだ。2018年の11月に再度お話を伺ったところ、漁獲量自体は増やしていないにもかかわらず、エビのサイズが大きくなったことで、キロあたりの単価が上がってかなり儲かっているそうだ。
その鍵となったのが個別漁獲割当(IQ)と呼ばれる資源管理方法。これによって休みも増えて、船員たちの待遇もよくなった。日本の水産資源管理のひとつの貴重な事例として、紹介したい。
本には、莫大な量のプラスチックごみが海に流れ込み続け、2050年には海の魚よりもプラスチックの総重量のほうが重くなると試算されていることや、プラスチックは小さくバラバラになっても、有害物質を吸着しながら海を漂い続け、それを海鳥や魚が食べることで身の中に蓄積されていくことについて書かれていました。
そして、その有害物質を含んだ魚を食べることで、人間の身体にも悪影響がありそうだとわかってきていることも。
私たちの視界から消えたプラスチック製品は、形や場所を変えて残り続け、日々の生活に、そして何より人体に、影響を及ぼしているのです。お腹の中の赤ちゃんの育ちのジャマをしたり、精子が減ったり、乳がんになりやすくなる可能性も示唆されています。
ワシは、自然と向き合って仕事をする全国100人の漁師と農家に話を聞いてきた。なんと、全員が気候変動の影響を感じていたんじゃ。今日は、彼らが実際に体験したちょっと不思議な小話をお届けしよう。 

ヤフーと一緒に取り組んでいる海&漁業のメディア「Gyoppy!」では、マグロや秋刀魚といった日本人が大好きな魚がなぜ減っているのか?を掘り下げたり、SDG`sの視点で「マイクロプラスチック」「気候変動」といった難しいテーマに立ち向かっています。

5年後、10年後につながるような社会問題や地球の在り方について知見を貯めているのもHuuuuの強みかもしれません。わからない、に立ち向かうのは大変だけどやるしかない。

全国で活躍するローカルプレイヤーを可視化した町エッセイ

「八戸にフラれた気がしたんだよね」
と、母は言った。
「仙台に家を買おうと思う」と突然言い出したので、その理由を聞いたときのことだ。
冗談だと思っていたことが現実になり、八戸にあった実家がまるごと仙台に移って4年が経つ。高校卒業まで過ごした生家は跡形もなくなり、今はその土地に見覚えのない真新しい家が建っている。
地元だけど、実家はない。
そんな片思いの八戸に、来年の夏、私は帰ることが決まっている。
僕のふるさと、飛騨高山。
インバウンドに沸く観光地、飛騨高山。
二つの顔をもつ、僕のふるさと。
文句を言うのは簡単だけど、そんなのあんまり良い事ではない。この不仲は解消しなければいけない。だって、僕らは残りの人生をこの街で過ごすと決めたのだから。

僕が長野市門前界隈に暮らすようになったのは、今から約7年前、2011年のこと。そのころの僕は、地元である長野県の信州大学教育学部(西長野キャンパス)に通い、教師になることを夢見ていた。しかし、そのまま学校現場に行くことに、不安と自信のなさ、煮え切らない気持ちがあった。何かやりたいけど、それが何かも分からぬまま、なんとなく日々を過ごしていた。

リクルートの街メディア「SUUMOタウン」では、全国行脚で土地毎のプレイヤーたちと酒を酌み交わした人間関係が生きています。何度も再会を果たして、地方で暮らし働くことの姿勢を間近で見てきたからこそ、彼ら彼女らの地元に対する考え方を可視化できる。


企業理念は「人生のわからない、を増やす」

企業理念に掲げた「人生のわからない、を増やす」は、好奇心を原資にして茨の道へ突き進む世界です。

冒頭の自己紹介が難しくなってきているのも”わからないを自ら増やしていった結果”。広義的な編集を物差しにして、泥臭いやり方で獲得してきた知恵や人間関係を武器に変えていきたいと思います。

今後、追記変更をしていくかもしれませんが、Huuuuを知って理解してもらう上でこのまとめ記事が役立てば幸いです。

会社HP: https://huuuu.jp/
会社Twitter:https://twitter.com/Huuuu_inc 



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自己紹介

1982年生まれ。全国47都道府県のローカル領域を編集している株式会社Huuuuの代表取締役。「ジモコロ」編集長、「Gyoppy!」監修、「Dooo」司会とかやってます。わからないことに編集で立ち向かうぞ!