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懐かしい旧友に会った感じ

弟がおもむろに言う。
「今年の年賀状、どうしようか・・・。」
えー、年賀状??
でも、あと10日もすれば11月になり、例年通り年賀状が発売される。
もうそんな時期になっていました。

ここ数年、家族ではないにしても、親戚縁者の不幸が続いており、年賀状を出す気になりませんでした。
12月になると、続々と欠礼はがきが届くので、ますます意欲を失います。
今年も必要最低限だろうなぁ。

***

年賀状を作る(書くではなくて)ことは、かつては12月の一大イベントでした。
もっとも力を入れていたのは、消しゴムハンコから、”プリントゴッコ”に切り替わった時代だったでしょうか。

そういえば、”プリントゴッコ”ってどうなったんだろう、と思ってちょっと調べてみました。

家庭で作る年賀状といえば
イモ版か干支のハンコがふつうだった時代、
常識をくつがえした画期的な印刷機が誕生しました。
プリントゴッコは、
製版と印刷の工程を同じ機構に納め、
コンパクトにした家庭用簡易印刷機です。
現在のようにパソコンとプリンターが
家庭に普及していなかった1970年代に誕生し、
“家庭で印刷する”という新しい文化のさきがけとなりました。
* * * 中略 * * *
2012年12月28日には、プリントゴッコ事業が終了しました。

プリントゴッコ懐かしい展

少し山吹色がかった鮮やかな黄色はインパクトありました。
押し入れからこの箱を取り出すと、年末が近づいていることを感じる。
私にとっては風物詩のひとつでした。

ほんとうに、”プリントゴッコ”好きだったなぁ。
夢中になって年賀状を作りました。
乾くまで部屋中に広げて、文字通り、足の踏み場のない状態。
年々、趣向を凝らしては自己満足に浸り、もらった年賀状と密かに張り合っていました。

30年以上も頑張っていたんですね、”プリントゴッコ”。
私が使わなくなったのはいつ頃だったんだろう。
ワープロとかパソコンとか、インクジェット用の年賀はがきが出始めたころにはもう使わなくなっていましたね。

あんなに夢中になったのに、使わなくなると即、邪魔者扱いでした。
消費者って薄情なものです。
高度成長期に育ったもので、いろんなものを使い捨てしてきました。

”プリントゴッコ”の理想科学工業さんは、そんな中でも必死に生き残りをかけて事業展開してきたようです。
当時の”プリントゴッコ”はもう作っていないようですが、技術を生かして海外等でがんばっていらっしゃるようです。
今、「RISO ART」として世界中に広がっているという記事を読んで、ちょっとホッとしました。

年賀状から思いを繋いでいったら、思いがけず懐かしい旧友に会った感じ。
これもnoteで毎日記事を書いているから・・・ですね。


タイトル画像は懐かしの"プリントゴッコ"です。
青いバージョンもあったようですが、私は断然黄色が好きでした。


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