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いつか花が咲いたら最高だなぁ

今日は、看護師の卵の皆さんとお話をする回の7回目でした。
あと1回残っていますが、予定していた内容はほぼ本日で終わり。
なので、つい、熱く語ってしまいました。

***

看護師として働くと、必ずぶつかるのがインシデント。

医療や看護の分野では、実際には影響はなかったものの、患者に影響を与えかねない事件のことをインシデントと言います。ある医療行為などが、患者に実施されなかったものの、仮に実施されていたら何らかの被害が予測されたケースや、患者に実施されたが、結果的に被害が出なかったケースなどがインシデントに該当します。

リンクアンドモチベーション

どんなに優秀な人でも、慎重な人でも、必ず経験します。
もし、「一度もそんな経験はない!」と言い切る人がいたとしたら、それはリスク感性が低いんじゃない?と逆に私は思ってしまうかもしれません。
そういう人にはまだ出会ったことがありませんから。

インシデント事案は失敗ではないのです。
落とし穴に遭遇しただけです。
自分の掘った穴かどうかは別問題。
見つけただけか、通りがかったのか、落ちたのかもまた別問題。

ただ、私たちの目の前には必ず患者さんがいらっしゃいます。
「あー、よかった。」と患者さんに救われることは多々ありますが、それだけで済ますことはできません。

同じことが繰り返し起きないように、原因を考え、再発防止策を立てます。
ところが、得てして、この原因や要因が”人”に起因していると考えがちです。

😔「ルールで決められた方法で確認しませんでした。」

🤔「どうして、確認しなかったの?」
😒「どうして、ルールを守らないの?」
😩「あなたって人は、まったく」
😠「これで何度目??」
こうなると、もう最悪です。

ルールを守らなかった理由、確認しなかった理由を考えると、そこには多重課題やタイムプレッシャーがあり、さらにその先にはマンパワー不足があります。

「でも、そんな環境でみんな頑張っているの。他の人はルールを守ってちゃんとやれているのに、なぜあなたにはそれができないの?」
なんて、話になりがちです。

***

私も山のようにインシデントレポートを書いてきました。
職場に行けないと思うほど落ち込んだことも一度や二度ではありません。
そんな私が自分の体験も踏まえて、彼女たちに伝えたのは、次のような話でした。

落ち込むことも大事! 
だけど、しっかり落ち込んだら、次は
自分の体験を俯瞰してみれるようになろう。
客観的に、事実だけをみれるようになろう。
べっとりつきまとう感情を切り離してみれるようになろう。
そのためには確かな技術を身につけること。
根拠となる知識を習得すること。

でもいかなるときにも、あなたという一人の人間の尊厳は、誰にも脅かされるものではないよ。
それは自分でしっかり守ろうね。

ユニフォームは戦闘服のようなもの。
着ているときにはプロ意識をもって、患者さんを守るために、満身創痍まんしんそういでがんばらなければならないときもある。
でも戦闘服はずっと着ていちゃいけない。
ちゃんと脱いで、しっかり自分をケアすることを忘れずにね。

私はインシデントと正しく向き合えなくて、辛くなって現場を去った人をたくさん見てきたから。
みなさんには、そんな去り方をしてほしくない。

今はたぶん、何のことかよくわからないと思うけど、もし辛くなったら思い出して。
そういえばどこかのおばちゃんが何か言ってたなぁって。


小さな小さな種を植えてきました。
芽がでるか、花が咲くかはわかりません。
でも、植えられたことが嬉しかったです。

***

今、ユハコさんとやふーさんとPikmin Bloom 「ピクミン ブルーム」やってます。歩きたい人、癒やされたい人にオススメです。


私の撒いた種
いつか、歩いていって
こんな風に花がさいたら最高だなぁ。


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かる~いノリでいただけると、かる~く返します。


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