見出し画像

#03 大学に行く意味って?

 どうも、カケルです。以前書いた記事なぜ「大学に行くのか?」という記事を書いたのですが、その中では極論として大学に行く理由としては就職するためのパスポートと書きました。もちろん、人により様々な理由があると思います。

 いやいや、キャリアの専門家としてそれは薄すぎるだろうということで、もう少し解説をしていこうと思います。大学生活は、モラトリアム期間という言われ方をしています。モラトリアムとは何か?小学館のオンライン大辞泉では、モラトリアムの意味を以下のように記載しています。

-------------------------------------------------------------
1  支払猶予。法令により、金銭債務の支払いを一定期間猶予させること。戦争・天災・恐慌などの非常事態に際して信用制度の崩壊を防ぎ、経済的混乱を避ける目的で行われる。 2  製造・使用・実施などの一時停止。多く核実験や原子力発電所設置などにいう。 3  肉体的には成人しているが、社会的義務や責任を課せられない猶予の期間。また、そこにとどまっている心理状態。

さらにモラトリアム人間の意味は、以下のように説明されていました。
年齢では大人の仲間入りをするべき時に達していながら、精神的にはまだ自己形成の途上にあり、大人社会に同化できずにいる人間。

--------------------------------------------------------------

エリク・H・エリクソンによって心理学に導入された概念で、モラトリアムとは、青年期の中でも社会的責任や義務が猶予されている時期を意味します。元AKBの前田敦子さんが主演している。こちらの映画を見るとなんとなくモラトリアムが分かるのではないでしょうか?

<<<< ネタばれ注意 >>>>この映画は、特に大きなストーリー性はないですが、前田敦子さん演じるタマ子の実家に寄生しているニートの織り成す日常を表現した映画です。妙に自然にリアルな感じで表現されています。最後の最後で、タマ子がモラトリアムから抜け出すという物語です。


実際どこにでもいそうな人、日常をたんたん描いていますが、この何でもない日常で、とくに何か課題をもって熱く邁進するわけでもなく。やりたいことがあるわけでもないそんな時期を過ごす期間が、まさに大学生活だと思います。

一言でいえば、「なにもしない期間」親から見たら、しっかりしろよ!と思ってしまいがちですが、人生にはそんな期間も必要です。

いや人生なんて、そもそも全てがモラトリアム期間かも知れません。これを書いている自分自身もまだまだ、一人前なんてものにはなっていないという認識があります。

今大学に行っている人、これから行こうとしている人。大きな夢がない、やりたいことがない。キャリア考えでもそういったことは当たり前と言われています。あまり、難しく考えずに。

大学生活  →  モラトリアム期間  →
    社会人への準備期間

と思って大学に行くのもいいかもしれませんね。

これで、今回の記事はおしまいです。よかったら、フォロー・スキをお願いします。


think_career_03


よろしければ、サポートお願いします。いただいたサポートはクリエイターの活動資金にさせていただきます。