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 スティーブジョブズのキャリアの名言をご存じでしょうか?

you can’t connect the dots looking forward;
you can only connect them looking backwards.
So you have to trust that the dots will somehow connect in your future.
You have to trust in something — your gut, destiny, life, karma, whatever.
This approach has never let me down, and it has made all the difference in my life.

これは、スティーブジョブスさんが語った言葉です。
「点と点をつなぐ」(コネクティングドッツ)と言われています。
2005年、スタンフォード大学の卒業式の演説で語られたものです。

スティーブ・ジョブスさんは以前学生の頃、カリグラフィーという、「字をいかにかっこよく書くか」という授業に興味をもち、授業に潜りこんでいました。

でもその時は、この授業がどのように役立つかはわかっていませんでした。
(you can’t connect the dots looking forward)そして、ジョブスさんがその後、Macのパソコンを開発していく中で、モニターの中に文字がどう浮かび上がるか、文字の美しさがどれほど人間の視覚認識に大切か、ということに気づきました。

その時、彼の頭の中に浮かび上がってきたのは10年前のカリグラフィーの授業です。この時の事を「点(ドット)がつながった」と彼は言っています。

(you can only connect them looking backwards.
So you have to trust that the dots will somehow connect in your future.)

世界中のパソコンに「フォント」という概念が生まれたのです。あらかじめ、「フォント」という概念を生み出そうとして、カリグラフィーを学んでいたのではなく、過去にカリグラフィーという経験をしていたので、カリグラフィーとパソコンという点と点が結びついて、「フォント」が創造されたのです。その時は、無意味なことをやっていると思っても将来それがきっと役に立つということです。

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 これは、キャリアの有名な理論と全く同じことを言っています。

プランド・ハップンスタンス理論と言われているものです。

プランドは、計画された。ハップンスタンスは、偶発性という意味で、日本語で言うと、計画された偶発性理論といいます。変化の激しい現代において、キャリアの8割は偶然の出来事によって形成されているということを示す理論です。

 

 これは、実際の調査で分かったことですが、18歳の時になりたいと考えていた職業に実際に就いている人の割合はたったの2%でした。これは、当時(1999年)のアメリカで主流だった、「キャリアとは自分自身で計画し、それに合わせて意図的に職歴を積み上げて形成するものである」というキャリア論の限界を意味しています。ゴールを決めてそこに至るアプローチを逆算して積み上げていくことが必ずしも有効とは限らない、という現実が浮き彫りとなったのです。

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 ちょっとここまで、あまりにも勉強っぽくなったので申し訳ないですが、今就職活動をしている方については、あまりピンとくる内容ではないかもしれません。一方、キャリア中期・後期の方は、振り返ると若いころの経験が活かされれているというのが良くあると思います。

 この理論でお伝えしたいのは、人生は偶然だから諦めようということではなく、次のことをお伝えしたいです。


 キャリアは、100%自分の思い通りに進むものではない、コントロールできるものではないので、そんなに悩むな!


 最終的に、満足のいくキャリアをつかんだ人は、偶然を積極的に作り出した人。つまり、自ら様々なことにチャレンジした人。人生、やってみないと分からない!


 ということです。若い皆さん、人生は思い通りに行かないです。そんな中、様々なことにチャレンジしていくことで、自分のやりたいこと自分の向いていることが見つかってきます。さあ、今すぐやってみましょう!

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