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水色のクジラ


水色の絵を描く君が好きだった

君の描く絵は脆そうで やがて崩れ落ちた無数の
欠片に風が吹き どこかへ運ばれて行くのを

僕はいつも気づかれないように眺めていた

短い髪の君が好きだった

月が照らす夜の海 夜更かししてる優しいクジラを
となりの君から彼方へと
僕はその美しさを伝えたかった

日曜日の夜は眠れない 
みんな1人ぼっちだよ
僕は君を想うから 君も僕を想っていてほしい
それでも僕はいつも気づかれないように眺めていた


でも もう終わるんだ
君は何処へ行くんだろう?
僕も何処へ行くんだろう?
分からないや

僕は君に話しかけたかった

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