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【開業するために必要なこと10】確定申告って何?

Question
開業届を出して、晴れてフリーランスになりました。税務署で「これからは確定申告が必要になります」と言われたのですが、確定申告って何ですか?
Answer
「確定申告」とは、年に1回、税務署に対して行う手続です。自分の1年間の所得(もうけ)を「確定」させて、税務署に自ら「申告」するという仕組みです。個人事業主は、必ず翌年の3月15日までに確定申告をしなければなりません。

開業届を出すと、税務署に対して、私は「個人事業主」だと宣言したことになります。会社員と違って、開業した年から、自分で帳簿を付けて、決算を行い、確定申告書を作成しなければなりません。

最終的には、3月15日までに、左のような確定申告書を所轄の税務署に提出することになります。提出先は、「開業届の書き方を教えて!」の開業届に記載した「納税地」の住所を管轄する税務署になります。

個人事業主は、自分の収入や経費がいくらだったか、そして、その差引である所得(利益・もうけ=収入-経費)を計算しなければなりません。独立したら、自分でしか、自分の収入や経費を把握することはできません。日々帳簿を付けて、収入と費用をきちんと管理しなければならないのです。

個人事業主は、1人の「経営者」です。経営者にとって、経理の状況をしっかりと把握することは、とても大切な役割なのです。

そのためには、最近便利になってきたクラウド会計ソフトなどを利用して、帳簿入力から申告書の作成まで、効率よく行うことが大切です。皆さん1人ひとりが経理のプロになる必要は全くありませんが、経営者としては、決算書の数字の意味がある程度わかり、申告書の内容も理解できるようにしたいものです。

今後ビジネスを続けていくうえで、経理の知識は必ず役に立ちますので、時間があるうちに書籍やセミナー等で勉強をしてみることをお勧めします。

▼出典
『駆け出しクリエイターのためのお金と独立準備Q&A』
(桑原清幸・玄光社)
キャラクターデザイン=山内庸資


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